奈良市内を散策

昨日はこのようにして奈良へと帰省したのですが、その後奈良駅近辺で用事を済ませて、折角なのでということで市内(といっても本当に駅の近くですが)を少し散策してきました。折角なので日付を別にあげて紹介しておきます。

こちらは興福寺五重塔。曇り空バックですが、松の木の青々とした葉とのコントラストが綺麗です。この築1200年は優に越している塔だけあって、気品や雰囲気は格別です。やはりある程度距離を置いて撮影するのがいいですね。

その後歩いていると道端で鹿が草を食んでいました。この一帯の奈良公園の鹿はこのように市街地でも気軽に鹿の姿をよく見かけられることで有名です。その分車との衝突事故も多いのですが…。角が伸びていないところを見ると、どうやら雌鹿の様です。

五重塔は有名だと思いますが、興福寺には実は三重塔もあります。五重塔から西方向へと歩き、猿沢池へと降りる階段の途中を右に折れた所にひっそりと佇んでいます。あまり有名でないだけあって昼間でも殆どここを訪れる人はいません。その分だけあって建築自体をゆっくりと眺めたいという人にとってはお薦めかも知れません。

上に述べた階段を下りて猿沢池へと降りてきました。ここは亀や魚などがたくさん生息しており、眺めていて飽きることはありません。もっとも奈良駅に近い位置から最大限広角にして撮影。向かいに写っているのは大体が旅館です。縁沿いに並んでいる柳の並木などとのコントラストも綺麗です。

上の写真を撮影した位置から右手周りに歩いて行くと、向かい側に五重塔が見えるようになります。

同じ位置からレンズを引いて撮影。手前にある柳や松の並木もよく手入れされていて、観察してみると意外と飽きがきません。

少し水面に注目してみると、五重塔が綺麗に写っている姿も眺めることが出来ます。この日は風があったりして水面が動いていたので完璧には収まりきりませんでしたが・・・。

さらに歩を進めて、対岸にまでやってきました。

ここから五重塔へと至る52段の階段があります。広々としていて、堂々としています。

その階段を上り、五重塔の前へとやってくると、目の前で鹿が端座していました。角があるので雄鹿なのですが、こうやって人が近付いていても気にせず堂々としているのはやはり奈良公園ならではなのかもしれませんね。

ここから奈良駅へと引き返します。先程の五重塔と金堂との並びを撮影します。復元工事中なので少し工事用の柵が目立つのが残念ですが、このように2つの建物が並ぶといかにも奈良時代からの寺院を見ているようで、奈良に帰って来たのだな、ということを実感できました。