18,網走〜札幌(14:17〜19:37)

遠軽
キハ183-5201
キハ182-5201
キサハ182-5201
キハ182-5251
キハ183-5202
↓網走・札幌

さて、網走からは札幌までの長距離特急「流氷特急オホーツクの風」に乗車します。

再びバスに揺られて、網走駅まで戻って来ました。20分ほどの接続時間で、列車に乗り換えです。

やがて改札が始まったので、駅のホームへと入り、同編成を撮影。光線もいい感じで、ノースレインボー独特の顔つきを記録にとどめることが出来ました。

編成全体はハイデッカー車両、また窓も大きく設計されていて乗り心地も良いのですが、中間のキサハ182-5201はエンジンなしのキサハで、2階建て車両となっています。確か車両内には売店とフリースペースのような場所があったような気がします。

そして、編成の最後尾から撮影。特徴的なテールライトが印象的ですね。

跨線橋の上からも1カット。天井部分も中々面白い形をしています。

そして車内に入り、座席を撮影。この後何度か通常運用のキハ183系オホーツクにも乗車しましたが、やはりリゾート車両と言うだけあって、社内での居住性は圧倒的にこちらの方が高いような気がします。
網走発車時、ともあり、まだ乗客も少ない中で札幌に向け、列車は発車します。今回は前面展望が楽しめる席を指定しておいたので、ここから札幌まで、日が暮れるまでは前面展望を楽しみながらの移動になります。

網走を出発後しばらくすると、車窓には網走湖が広がるようになります。隣を走るのは国道39号線ですが、流石に除雪が行き届いているようで、氏殆ど積雪は見られませんね。

発車後10分ほどで、呼人の駅を通過します。そういえば根室本線や宗谷本線の南部区間とは違って、石北本線は未だに両開きポイントの駅が多く、特急列車でも通過時に減速を強いられる場面が多いように思います。

女満別駅では普通列車と交換。キハ54+キハ40の面白い組み合わせですね。運転席のガラス越しなので、多少見づらいのですが、ご了承ください。

雪と氷にすっかりと埋もれてしまった鉄路を、列車は札幌に向けてゆっくりと走っていきます。

1時間弱を走ったのち、列車は北見の市街地へと入っていきます。殆ど人家の見えないエリアもありましたが、少しずつ建物が増えてきました。

砕氷船・・・?に乗船

さて、その後はバスに揺られて、網走港へと移動。砕氷船オーロラ号に乗車します。

そして、船の発着場にて、チケットを購入し、乗り場へ。この日は流氷が少ないらしく、若干割引価格での乗船となりました。

船の出港までの時間を利用しつつ、船内を撮影。観光船ともあり殆どの座席が船外を眺める方向に設置されていました。
この日は大口の中国人観光客が多かったようで、団体客用と、一般客用の2つの船が同時に運航する形となっていました。

そして、最初はガラガラだった船も徐々に乗客が増えた状態で出港。港湾部から能取半島を眺めつつ、ゆっくりと動き出します。

ちなみに、団体客用の船として運航中のおーろら2号は、こんな感じの船でした。一見空いているようですが、後方の甲板には観光客がどっさりと乗っているのが分かります。

この日は流氷はない、とのことでしたが、少し沖合に出ると、所々の海面に氷が浮いているのを見ることが出来ます。こちらは流されてきたものではなく、湾内の海水が表層で結氷したものなのだとか。

湾外に出ると、少しずつ氷が増えてきました。氷上には、このエリアに住む、オジロワシの姿も見えます。

近くで眺めると、中々優雅な姿をしていますね。氷は少なかったですが、この姿を眺めることが出来て、中々幸運でした。

湾外に出ると、海に浮かぶ氷の向こう側に、知床の山が聳えているのを見ることが出来ました。首都圏より、はるばる遠くまでやってきたな、と感慨に浸らせてくれる光景です。

後方を振り返ると、能取半島が先端まで伸びているのを眺めることが出来ました。

はるか遠くまで伸びる知床の山並みは、本当に美しいな、と感じさせてくれる光景でした。

少し趣向を変えて、足元に拡がる氷の連なりを撮影してみました。

こうして眺めてみると、少しは流氷らしい雰囲気になったでしょうか?

船の航跡に沿って、氷が分かれて拡がっている様子を見ることが出来ます。

数は少ないですが、この寒気の中を、うみねこが船の後を追って追いかけてきました。

その滑空の姿をアップで。こうしてみると結構凛々しく見えますね。

再び船が港へと戻る雰囲気を見せ始めたので、知床の山々に別れを惜しむべく、海を背景に撮影。

氷の多い湾内へ戻ってきました。

のびやかに拡がる青空と、その下で静かにたたずむオホーツク海、そして遠方の知床連山を撮影します。
わずか1時間ほどの乗船で、これぞ流氷、という感じの流氷はなかったのが残念でしたが、良い天気に恵まれ、中々感動的なひと時を過ごすことが出来ました。

網走監獄へ

この後は午後の列車までの時間を、市内の観光に費やすことにします。
折角なので、まずは嘗ての重罪の犯罪者たちを収監した網走監獄を訪れてみました。

バス乗り場より網走の駅舎を撮影。コンクリート造り2階建ての、地方都市型の駅舎ですね。

で、バスに10分ほど乗られて博物館網走監獄へ。この日は天気もよく、空の青さと雪の白さのコントラストが綺麗でした。背景に乗車してきた網走交通のバスを絡めて1枚。

で、バス停から暫く歩くと、博物館の入り口に到着。当時と同じく、レンガ造りの建物が印象的です。

券売所で冬季割引の入場券を買い、中に入ります。こちらもレンガ造りの通用門が迎えてくれました。

少し歩くと、裁判所がありました。こちらは博物館ではなく、本物の裁判所のようです。

こちらはかつての収容者たちが寝泊りをしていた小屋のようです。冬場は寒そうですね。

付近の建物には、大きな氷柱が張っていました。この日は暖かく、気温もプラスだったのですが、この雰囲気にはこのエリアの冬の厳しさを感じますね。

そして、公開されている官舎の中から通路を見渡して1枚。左右にびっしりと監獄がならんでいます。

中に入れるようになっている監獄の中より、外部を見通して1枚。向かいの囚人が見えないように、斜め45度を向くように隙間が作られているのだとか。

独特な雰囲気を感じさせる官舎の中を歩き、かつての囚人たちがこの地で過ごしていた思いを想像しつつ、中を散策します。

展示などをいろいろ見学しつつも、そろそろ出発の時刻が近付いてきたので、建物の外に出ることにします。

こちらも何かの建物だったはずなのですが、なかなか堅牢な作りをしていますね。

写真は少ないですが、それでも一通り施設内を見学して、次の砕氷船乗場行きのバスに乗車することにします。最後に門を出る際に、1枚撮影。

17,知床斜里〜網走(08:55〜10:00)

↑網走
DE10-1660
オハ510-1
オハテフ510-2
オハテフ510-1
オハテフ500-5
オクハテ510-1
知床斜里

さて、市街地を散策した後は一旦部屋に戻り支度をして、知床斜里駅へと向かいます。

駅舎は最近リニューアルされたようで、平屋建ての独特の雰囲気を感じさせてくれるものでした。

ホームより釧路方を向いて撮影。雪の積もったホームに、雪に埋もれた線路、そして客車が吐く煙が、いかにも北国らしい光景ですね。

網走方の線路は、踏切を挟んで、少しだけ登り勾配になっています。

そして、向かいのホームへと移動して、停車中のノロッコ号編成を撮影です。側面のロゴを撮影。秋口に釧路湿原ノロッコに乗車した際のものと同じような気もしますが・・・。

普通列車のダイヤに時間修正を加えて運転するような形になっているので、編成には一部自由席があるのが北海道のノロッコ号の特徴です。こちらはサボを絡めての撮影です。

車内には暖房用のストーブが設置されていました。今となっては珍しいものですが、嘗ての寒冷地では、これが標準仕様だったそうですね。

横には燃料用の石炭が沢山積まれていました。
そして、海側の自分の指定席へと向かいます。一般客は少なかったようですが、車内の大半は大口の団体旅行客が予約をしているようで、年配の方々が数多く乗車されていました。
やがて列車は定刻通りに知床斜里駅を発車。海岸線に沿って、ゆっくりと網走駅を目指します。

出発後すぐに、海へと注ぐ小さな川を渡ります。比較的気温も暖かいこともあってか、結氷などはまだ見られないようです。

やがて海を近くに眺めながらの運転となります。この日は残念ながら、流氷は地平線の向こう側まで後退してしまったようですね。

雪原の向こう側にはオホーツクの青い海が静かに広がっていました。これはこれでよい景色なのですが、流氷を眺めに来ていただけに、ちょっと残念です。

オホーツク海も近づいたり遠のいたりしながら、幾度か川を渡り、網走の町並みを目指します。
出発後30分ほどで、列車は昨日も訪れた北浜駅に到着です。ここでは暫く停車時間があるので、一旦ホームに下りてみることにしました。

北浜駅の駅名票を撮影。明るい時間帯にこの標識を撮影したのは、今回が初めてかもしれません。

知床斜里方面を眺めて1枚。寒々としたオホーツクの光景が広がっていました。

その後はホームから駅前広場に出ます。多くの乗客が、この駅より再びバスに乗車して、それぞれの観光地へ向かうようですね。釧路湿原ノロッコの時と同様、やはりこの手の列車は大口のツアー観光客輸送がメインの役割を果たしているようです。

駅の古びた看板も健在です。こちらもどこからともなく、多くの人が札などを貼り付けていますね。

その後は定番の展望台へと向かい、ホームで停車中のノロッコ号編成を撮影。静かなオホーツクの海に、白い雪が不思議な雰囲気をかもし出しています。

続いて網走方を向いて1枚。有効長の問題もあり、機関車は頭出しの位置で停車中でした。

そして、静かに広がるオホーツクの海を眺めてひと時を過ごします。9月にここを訪れたときのことを、少しばかり思い出しました。

観光客で賑わっていた駅前も、しばらくするとバスが乗客を乗せて発車してしまい、再び静けさを取り戻します。小さな木造の駅舎を、再度スナップしてみることにしました。

発車時刻が近づいてきたので、そろそろ車内に戻ります。やがてDE10の汽笛の音と共に、列車はゆっくりと網走に向けて出発します。
駅の展望台が丁度よい位置に見えてきたのでスナップ。

流氷を期待してやってきたのですが、やはりこのエリアでも流氷は見られず、静かなオホーツクの海が広がっていました。

網走の市街地が近づいてくると、湾内に少しずつ氷が張っているのを見ることが出来ました。こちらは流氷ではなく、湾内の海水が結氷したものなんだとか。
そして、知床斜里の町を出発してから1時間ほどで、列車は終点の網走駅に到着します。

向かいのホームより、停車中のDE10のヘッドマークを撮影。他の停車駅ではホーム有効長の都合もあり、頭出し状態での停車だったので、この駅のみでの撮影となりました。

ホームに停車中のノロッコ号編成と、静かに佇むキハ40の普通列車との並びを撮影。
この後は市内を観光する予定があったので、そろそろ改札を出ることにします。

朝の斜里市街地を散策

さて、折角やってきた斜里の町。折角なので、流氷ノロッコ号の送りこみの撮影も兼ねて、市街地を散策してみることにしました。

駅前には、ルートイン系列のホテルグランヴィアが建っていました。宿泊費が結構高かったので、今回はここには泊まりませんでしたが…。

市街地を貫く大通り沿いには、北海道などの地方都市でよく見かけるベスト電器が建っていました。道路も一面雪に覆われて、寒そうな光景です。

そして、駅から少し歩いた道路沿いにある踏切より、やってきた流氷ノロッコ号を撮影。粉雪の舞う中、静かに釧路からやってきました。

でもって、線路沿いに駅付近まで引き返し、ホームで静かに佇む客車の姿を撮影。電線が顔に掛かってしまったのが少々残念ですが、舞いあげた雪を被ったその姿は中々印象的ですね。

その後は、駅付近より少々歩いて、流氷が接岸しているか海岸線の方へと確認に。小高い丘からオホーツク海を眺めてみましたが、この辺りではあまり流氷は来ていないようですね。

帰り道は、雪が踏み固められてできた人道を歩きながら、宿泊の宿へ。木に積もった雪が、雪国らしい光景を感じさせてくれます。

でもって、若干雪まみれになりながら、宿泊施設に到着。グリーン温泉、という日帰り温泉ですが、宿泊もできるようになっています。

看板はこんな雰囲気で、随分前に作られたような雰囲気を感じる、シンプルなものです。

16,北浜〜知床斜里(20:05〜20:35)

キハ40-727(WC)

そして、暗闇の中に溶け込むような北浜駅より、今晩の宿泊地、知床斜里を目指して普通列車に乗り込みます。
先ほどの列車には学生も多かったのですが、流石にこの時間になるとその姿はほとんどなく、地元の人か所用で訪れている人が大半でした。

それでも車内の乗客は5.6人ほど。1両の気動車の運転でも十分にあいたボックスがあるぐらいの乗車率でした。北海道定番の青モケットの座席を撮影。
途中駅で少しずつ乗客を降ろしながら、列車は30分ほどで知床斜里駅に到着。

この駅では網走行の普通列車と交換するため、列車はしばらく駅で停車。ということで、まずはホームよりその姿を撮影してみました。

そして、釧路からのキハ52普通列車が到着。雪煙を巻き上げて来たようで、車両の後方は真っ白く染まっていました。いかにも雪国らしい光景ですね。

網走行の普通列車はやがて発車。残ったキハ40の姿も撮影。どちらも当面の間は置き換えの予想もなさそうですが、この時期にこのタイミングでこの地を訪れることもあまりなさそうなので、貴重な光景になるだろうな、と思いつつの撮影です。

駅を出発する際に、JR北海道カラーの駅名票も撮影。駅自体は最近改装されたようで、割と近代的な雰囲気でした。

この後は予約していた宿に投宿。この日も長い1日でしたが、冬の北海道の雰囲気を満喫できる1日となりました。