大井町線のいま

6月中は専らJRにばかり目が行っていましたが、7月には近場の東急電鉄でも大きな変化が起こります。そう、ご存知の方も多いと思いますが「大井町線溝の口延伸」です。これにより今までほぼ全ての列車が二子玉川行から溝の口行きへと行き先を変え、またこの二子玉川溝の口間では田園都市線との複々線運転を実施することになります。定期券を渋谷まで購入している身としてはあまり大井町線を利用することはないのですが、しかしこれだけの大きな変化を黙って見過ごすわけにもいかないので、現在の二子玉川往復のダイヤで運行されているうちに、その現状をカメラに収めておこうと、大学の授業の空き時間を利用して、二子玉川から尾山台まで移動して、その姿を1時間ばかり捉えてみることにしました。

撮影場所は特に決めていなかったのですが、この駅で前方を眺めるといい具合に写真が撮れそうだったので下車して撮影を開始します。既に先客が1人いたので、その方の後ろからの撮影となりました。

早速やってきた8500系の普通、二子玉川行き。現在約260輌が在籍する中で240両が田園都市線用、その残りの大井町線用の編成は5両4編成となっており、こちらはそのうちの1編成ということになります。

6000系を用いた急行二子玉川行き。車番は6606と、6編成が製造された中で最も形式番号の大きい編成です。大井町線での急行運転の歴史は意外に浅く、昨年の3月末。この車両の導入と同時に始まったものです。このディスプレイ表示も僅か1年と3ヶ月ほどの短命なものとなり、眺めることが出来るのも残りわずかです。

大井町線の主役、5両9編成が運用についている8090系がやってきました。既にLED改造を受けており、ローマ字表記になってしまったのがちょっと残念ですが、表示はこの通り。

今度は6000系の第2編成を用いた急行がやってきました。前の列車との間にもう一本列車があったのですが、被ったので割愛します。


同様の8090系の普通が2本。

今度は6000系の第4編成を用いた急行です。こちらは東急の主な田園都市線沿線の駅と大井町駅までの往復、それとりんかい線が1日乗り放題になる東急お台場パスの広告ラッピング編成です。



また8090系ですか・・・。これで9編成中6本を収めたことになります。それにしても、これだけ同形式の列車が続くと、少しは別形式の列車も撮影したくなってきてしまいます。

再び6606を用いた急行がやってきました。今までに3本田園都市線と同じ15分ヘッドで運転される大井町線の急行列車を見ていたことになるので、撮影を開始してからおよそ45分ぐらいが過ぎたことになります。確かに考えてみれば、二子玉川大井町間が急行で約17分、それと両駅での折り返し時間を考えると運用はこんな風になるのですね。

大井町線用の9107がやってきました。全部で3編成しかない珍しい編成ですが、今日は1本だけでしたがちゃんと運用に就いていてくれました。LED化されていない幕表示も今や珍しいものとなってしまいました。

再び8090系普通列車。これで7編成目。
で、次に来た列車、遠目にも急行型の6000系だとわかったのですが、まだ先程の急行が行ってからあまり時間が経っていません。あれ?と思って眺めていると・・・

回送列車でした。後で調べてみたので分ったのですが、今日は新たに開業する二子玉川溝の口間にて試乗会があったそうで、その為の送り込み編成だったようです。

そして、2順目の6602。

再び8500系がやってきました。これで急行系統も普通列車系統もこの時間帯に運用に就いている編成は全部撮影できたことになるのですが、何本か被ってしまった、あるいは自分のミスで撮りそこなった編成があるので、もう少し撮影を続けることにします。

再び8090系普通列車

で、もう一度撮影しておきたかった、お台場パスラッピングの6604。望遠レンズでの撮影だとどうしても側面が平板になってよく見えなくなってしまうのですが、きちんとした構図で撮影出来てほっとしました。

田園都市線との接続を考えると、後続の普通まで撮影しても間に合うようだったこともあり、先程被ってしまったあと一本の8090系の普通を撮影して撤収することにしました。これで8090系は9編成中なんと8編成もが撮影できたことになりました。僅かな時間でしたが、溝の口延伸前の大井町線の姿をきちんとカメラに収めることが出来て、いい気分で撮影を終えることが出来ました。