藤沢にて2時間待ち

いまや数少ない583系、しかもそれが東海道線を走るということなので相当の人手だろうと予想していたので早めに家を出て、到着時刻の2時間前ほどに藤沢駅に到着。先月「レトロ横濱」を撮影したのと同じ位置にやってきました。やはり同じことを考えていた人が多かったのでしょうか、既に7,8人ほどがカメラを構えて待っていました。一列目には入れなかったので他の人の後ろからカメラを構える格好に。でもまだ十分スペースはあります。

湘南新宿ライン直通の特別快速がやってきました。湘南新宿ラインE231系で運用が固定されてしまい、全車2階建てのE217系などが結構な頻度で運用についていた以前よりも車両の多様性が随分と少なくなってしまった気がします。それでも、大宮〜新宿〜横浜を直通するルートを15分に1本列車が行き来するようになった現在のダイヤのおかげで、渋谷などからこちらにまで来るのも随分と便利になったように思います。

この後何本か東海道線E231の普通を見送った後、やって来たのが211を用いた快速アクティー湘南新宿ラインが現在ほど活性化する以前は、東海道線のアクティー東北本線のラビット、高崎線のアーバン、と区間ごとに特有の名前を持った快速がそれぞれ毎時一本ずつの頻度で運行されていたのですが、現在は高崎線から湘南新宿ラインを経て東海道線直通の特別快速、東北本線から湘南新宿ラインへと入る快速にそれぞれ殆どの列車が置き換えられてしまい、アクティーを除けば朝や夜時間帯にしか、これらの列車名をみることも出来なくなってしまいました。

E231系を用いた東海道線の普通、こちらは先程の編成とは違ってちょっと短めの10連です。さすがに1000万都市の東京ともあって、横浜を過ぎれば10連だと日中時間帯でも車内はかなり混雑してしまうように思います。

定番といえば定番の、185系を用いた踊り子。普段はあまり前面幕には注目しないのですが、おそらく川端康成の「伊豆の踊り子」をイメージしたのでしょうか、少女のイラストが良く似合っているように思います。普通の踊り子は10連が多いのですが、この列車は修繕寺発の5連を増結して、堂々の15連での運行です。ちなみにですが、この踊り子にはB特急料金が加算されるので、短距離ではこちらの自由席特急料金のほうが普通列車のグリーン券よりも安くなることもあるようで、その為に東海道線内だけでの利用も結構多いようです。

同じくE231系を用いた東海道線普通。こちらも10連ですが、15連を見慣れていると随分短いなあと感じてしまうのは不思議なものですね。

そして、普段は211とE231とのモノトーンな東海道線の中で、E217と共に異色な存在なのがこちらのE233系。おそらくこの時期限定の東海道線全通120周年記念のヘッドマークが取り付けられており、随分と貴重な写真となりました。その場に居た人の空気も少し変わり、やはり周りも同じことを思っていたんだろうな、と一息。

そして、踊り子と共に1時間ヘッドで運転されている「スーパービュー踊り子」がやってきました。こちらも10両固定編成なので、少し短めに写ります。レトロ横濱の時は先に列車が詰まっていたせいか随分と低速で通過してきた印象があったのですが、今回は100km/hぐらいで随分飛ばしていました。やはり特急はこうではないといけませんね。

211系15連による普通列車です。駅で列車を待っていても乗車口がE231など他の形式が皆4ドアなのに対して、211だけは3ドアとなっており表示を見るだけですぐにそれだと分かるので便利ですが、車両によってオール・ロングだったり、セミクロスだったりとまちまちなのでロング車に出くわしてしまうとちょっと残念な気分になってしまいます。この形式も今や東京口での東海道線では最古参の列車の中の一つに数えられるようになってしまいました。

再び高崎線直通の快速列車。湘南新宿ラインの列車は、横浜〜大崎間でノンストップとなるため、他の区間では全て各停の場合でも、同区間を走る横須賀線の列車と区別するためにこのように「快速」表示を与えられます。

再び、「踊り子」。今回は修繕寺からの編成が組み込まれていない為に10連の運転です。踊り子、スーパービュー踊り子ともおよそ1時間ヘッドで運行されているので、やはり随分待ったのだなあという気持ちがしてしまいます。ところで先程からカメラを構えてずっと待っているのですが、始めに居た人たちと私たちを除くと、その後はあまり人の出入りがありません。私の直後に一人が来たほか、その後1時間半ほど待っている間には誰も来なくて、結局直前に2,3人が到着するまでほぼ人数はそのままでした。折角早く来たのにどこか損してしまったような気持ちがします。

211の15連の普通。直前まで小田原辺りで撮影していた人々でしょうか、何人かがこの列車でやってきました。そして、いよいよ通過予定の時刻になりました。この場所全体に緊張感が漂います。今の列車が発車する直後にはもう遠くにはヘッドライトの明かりが見え始めて・・・

やってきました。583系国鉄色。編成は6連とやや短めですが、「きたぐに」などに使用される西日本色よりもやはりこちらの色のほうがかつての電車寝台特急時代を髣髴とさせてくれるようで格好いいなという気がします。嬉しいことに小さいながらも前面の幕表示機には今回のイベント名を表す「東海道線全通120周年記念」のヘッドマークが取り付けられていて、随分と貴重な写真になりました。続行運転のためか非常に低速でやってきたので車内の様子も少しばかり確認できたのですが、一部は寝台、一部は座席となっており、昼夜兼用の寝台兼座席列車のギミックを紹介しているようでした。

撮影できたのでこのまま撤収してもよかったのですが、どうせならと思い、次に来た列車まで撮影して帰ることにしました。最初に撮影したのと同様の特別快速の高崎行きです。これに乗ってまずは大船まで移動することにします。