01、東京→小田原(22:53→00:18)

クハ210-2017(1号車)
さて、小田原までの距離は近いようで意外と遠く、時間にして約1時間半近くも掛ります。荷物もそこそこ重くなってしまうので、流石に立っていくのはきつい、ということでこちらの列車を選択。流石に始発駅とあってか殆どの乗客は先行の10分前の普通に乗っていました。その為もあり、こちらの列車は10分前になるまでドア扱いは行わないようです。で、やってきたのは今やE231が主流になってきたこの区間にしては珍しい211系。・・・なのはいいのですが残念なことにオールロングの車輛でした。仕方がないので先頭車輛のトイレ横の一応のボックス部分に腰を下ろすことにして、取り敢えずのクロスシート気分を楽しむことに。この部分、トイレ内に乗客の目線が行くことを避けるための処置、ということらしいのですが、前面も足があまり伸ばせず、しかも車端部なので揺れがひどく、正直言ってあまり乗り心地がいいとは言えないのが残念なところです。
車内は始めはガラガラでしたが、やはり乗ってくる人の波が絶えることはなく、発車前にはもう殆どの座席が埋まるぐらいになっていました。
そして定刻通りに発車。久しぶりの実家への長い家路の始まりです。そう思って付近の夜景を眺めてみると、普段眺めるのとは全然違った風に旅情を醸し出してくれていて、なんだか少しせつない気分にすらなります。
そんな気分とは対照的に車内はそれぞれの駅に停車していくにつれますます多くの客を飲み込んでいき、川崎〜横浜間では吊革の半分以上が埋まるぐらいのかなりの混雑。この列車に乗っている多くの人たちにとってはこれは日常の風景でしかないのだな、と実感します。この車両はクハなのでモーターはないのですが、となりのM車から聞こえてくる国鉄型独特の重厚感のあるモーター音を楽しみながら、横を通過する京浜東北線の各駅を眺めつつ過ごしていました。
横浜には23:20に到着。ここから各地へと乗り換える人が多いのか、かなりの人数が下車し、また若干数の人が乗車してきました。ここを過ぎるとこの先は専ら住宅街の並ぶ衛星都市ばかりになるので、次第に乗客が減っていきます。改札の位置の都合からでしょうが、平塚辺りで立ち客はなくなり、辻堂で多くの人々が下車していき、この時点で客数は20人ほどと車内にも空席が目立つようになってきました。
そして国府津を過ぎ、鴨宮でとうとう乗客は私一人だけに。折角なので少々車内の写真を撮影してみました。

先程の車端部「クロスシート」です。窓側の席に座っていたのですが、車内が空いてくると足が伸ばせないので窮屈になり、最後の方では通路側の席に座ることにしていました。手前に写っているのはその時の私の荷物。

車内全景を撮影。閑散としたロングシートが、車両奥まで伸びています。モケットは見ての通りですが水色でした。
そして定刻の00:18に小田原へと到着。この列車、先にも述べたとおりですが熱海行なので寝過ごさないように注意が必要です。ここからの記事は日付も変わったので明日の分に任せることにします。