大井町線 試運転

いよいよ開業の直前となった大井町線。現行の二子玉川行の運用は一通り撮影できたので自分としては満足できたのでまあいいかと思っていたのですが、インターネットで調べていて、どうやら今度開業する二子玉川溝の口間で、開業後のダイヤに近い形で日中に試運転が行われている、と聞き授業の空き時間をまたも利用して今度は新たな開業区間にある二子新地に行って、二子玉川駅付近を俯瞰しつつスナップ気分で撮影してみることにしました。

大井町線8500系多摩川上の折り返し設備の上で停車している横を、田園都市線8500系がやってきました。こうやって比較してみると、同じ車両でもカラーリングが随分と違うことが実感されますね。

大井町線8090系が回送幕表示で田園都市線をやってきました。撮影している時は列車の鷺沼方面への回送かな位にしか思っていなかったのですが、後で思うには溝の口までの試運転時に必要になる編成をこうやって溝の口の留置線まで送り込んでいたようです。背景には先程と同様に田園都市線用と大井町線用の8500系が写りこんでいて、この対照も綺麗ですね。

急行型の6000系がやってきました。留置線上ではどちらも行き先は「大井町」表示。こういう橋上での留置列車の並びシーンももう開業後には見られなくなってしまいます。(上手く離合すれば一瞬だけこういう構図ができる可能性はありますが)田園都市線ホームに東武30000系がやって来たところだったので、そちらも絡めてみました。

今度は8090系同士が橋梁上で留置されているところを、東京メトロの8000系が通過して行きました。よく見ると渋谷方面行のホームにも8000系が停車しているのが遠目に見えます。このような橋梁上での様々な会社線の車輛の離合と言うのも、こうやってもう見られなくなるのかと考え始めると随分貴重な光景なんだな、と実感されます。

この後はアングルを変えてみようとここでの撮影を一旦終了し、隣の二子玉川駅まで歩いてみました。普段毎日通っている区間なのですが、こうやって多摩川橋梁を歩いてみるとまた景色が全然違った風に見えて楽しいものです。ただ距離的には近いのですが、二子玉川駅の改札が渋谷よりにしかない影響で、随分と歩く距離は長くなってしまいました。15分ほど歩いて、二子玉川駅の中央林間方のホーム端までやってきました。

橋梁上に留置されている8090系と、同じく回送幕で溝の口方面へと送り込まれる8090系。一応回送とあってか、送り込みは田園都市線の線路を使用しているようですね。

そして、ダイナミックな、大井町線9000系6000系、そして田園都市線を走る東武50000系の3並びです。大井町線の2車輛の前照灯とバックライトの付き方も、このように溝の口までの新線が開業するまでのものですね。ただ2列車の並びを撮影するだけでも面白いのですが、こうやって田園都市線の車両まで入ってくると随分バリエーションは増えるので中々眺めていても飽きないものです。

それで、先ほどの2編成の並びを撮影。やはり前照灯が両方とも付いてくれた方が撮影のしがいがあります。

後から6000系が来たのですが、急行運用の方が留置時間は少ないようで、先に発車していきました。という訳で残った9000系の方を撮影します。

同じアングルで後から同様に留置線に入ってきた8500系を撮影してみました。

後からやってきた急行用の6000系田園都市線の上り線側に留置されているようです。

普通はみな田園都市線の下り線側に留置されることになっているのでしょうか、後続の8090系の普通ですが、またも留置位置はこちらでした。

そして、何時まで待っても運用に変化がないな…、と少し不安になり始めたころに漸く、上り線に到着した普通に、「試運転」の表示が。今日を除くと昼間時間帯に撮影に向かえる機会はなかったので、いよいよ試運転開始か、とホッとしました。先の列車が新たに開業する新線区間を走行していくのを確認して、撮影地を溝の口まで移すことにします。

溝の口までやってきました。二子玉川方のホーム端まで歩いてきて、最初の撮影はこちらの東京メトロ8000系。勿論田園都市線の車輛なのですが意外とこのポジションからだと田園都市線も綺麗に撮影できるのだなぁ、と実感。

そして、いよいよ中線の区間にも前照灯の灯りが見えて、とうとうやってきたのがこちらの8090系。いかにも試運転の光景らしく、運転席付近に何人も乗務員が乗り込んでいるのがよくわかります。

定点撮影をしているのでアングルは似ていますが、違う編成です。こちらの編成にも4人が乗務しています。

ふと後ろを振り返ると、6000系のトップナンバー編成が発車を待っていました。こちらも「試運転」幕も何か特別な機会に遭遇できたような気がして見ていると嬉しくなってきますね。

田園都市線の車輛もこの通り。急行運用に就く5000系です。

そして、試運転ともあればぜひとも撮影しておきたかった、6000系の走行写真。雨が結構激しく降っていたのでシャッタースピードは遅めなのですが、でも綺麗に撮影出来て何より。

後ろを振り返ると、先程撮影した編成が折り返し二子玉川方面へ出発してゆくところでした。いかにも乗務員訓練あるいは試験走行らしい物々しい空気が漂っていて、中々見ていて楽しいです。

またまた同様のアングルにて8090系を撮影。そろそろ他の車種も来てくれれば申し分ないのですが、時間的な制約もあり、普通列車系統は全て8090系の写真ばかりとなりました。

田園都市線の8000系。先程も似たような写真を撮った気もするのですが・・・。

同じく8090系ですが、こちらは同線で唯一の幕表示の(←LED表示とは違うという意味で)編成です。普通列車系統の撮影はこれで最後になったのですが、最後に赤文字の幕が見られてラッキーでした。

そして、先程撮影した8090系同士の試運転幕での並び。新線開業後は当たり前の光景になるのでしょうが、「試運転」表示同士でのすれ違いは今だけのもの。

出発信号機は「回」の表示。一応は回送扱いと言うことなのでしょうか。

そして、これを最後に切り上げようと思っていた6000系の撮影をしようとすると、丁度いい具合に田園都市線を走る東武50000系と並んでくれました。

こちらは6000系単体の写真。雨が激しく降っていたので若干シャッタースピードが遅めなのがちょっと残念でしたが、でも綺麗に編成写真を収めることが出来て満足です。
ここまで撮影して、流石に大学の授業の時間が厳しくなってきたのでそのまま4番線の渋谷方面行の急行に乗って退散。欲を言えばもう少し撮影していても良かったかな…、という感触はあるのですが、開業前の大井町線の雰囲気を十分に楽しむことが出来ました。