いよいよ… 大井町線開業

さて、先日試運転の撮影を無事に済ますことのできた大井町線の新線開業区間ですが、今日はとうとうその開業日。始発から乗りに行くのもありかなぁ…とか密かに考えていたりもしたのですが、午前中に用事があったのでそれを済ませてから、開業直後の慌ただしさも過ぎ去ったであろう午後から乗車と撮影を兼ねてその新線区間を見に行ってきました。(まぁ田園都市線との並走区間なのでわざわざ、ということではないのですが)

朝にちょっと武蔵溝ノ口駅みどりの窓口に10時打ちを頼みに行こうと思っていたので、溝の口でちょっと下車した際に撮影したものです。後で説明しますが、このグリーンの各停マークが、新線の開業を象徴していますね。ちなみに10時打ちで頼んだのは一カ月後のムーンライト信州あさま色の183、189系列に乗車出来ると言うほかには特別話題性はない列車のですが、山岳部との兼ね合いもあるので万一取れないと色々厄介なので頼んできたものです。
まあそれはさておき、昼過ぎには用事も終わったので、渋谷から田園都市線でやってきて、まずは二子玉川駅で下車。

二子玉川駅大井町線ホームの電光掲示板を撮影してみました。昨日まではずっと、「回送」、か「当駅止まり」や、一部の田園都市線直通列車の案内ばかりだったのですが、今日からは立派に活躍を開始です。
ところで、ここ大井町線の「各停」、昼間時間帯には二つの種類があって、愛称はB各とG各。名前の由来はそれぞれの行き先版のカラーなのですが、(名前の通り、BlueとGreenという訳ですね)前者は二子玉川から溝の口の間、比較的列車密度の少ない田園都市線の合間を縫うように転線して、二子新地と高津にも停車する訳です。その為今回新しく開業した「新線」区間は通りません。一方のB各はそのまま二子玉川から溝の口まで新線区間を通りノンストップ。同じ各駅停車でも色が二通りに分かれていてちょっと紛らわしい、という訳ですね。尤も、この記事も開業後ある程度時間をおいてから書いているのですが、案内放送も充実しており時間とともにその二つの違いもだんだん知られて行って、今は殆ど混乱は見られないように思います。折角なので、このホームで暫く時間を潰しつつ、次の新線区間を通るG各まで待ってみることにします。

この時先程のB各がやってきました。なので行き先表示幕を撮影。新線開業時は何を持ってそれを実感するかは人それぞれですが、こういう新しい行き先表示幕にそれを見出す人は多いのではないのでしょうか。

もとは今の大井町線、すなわち大井町溝の口を結ぶのが田園都市線の母体となる路線だったのですが、そちらが渋谷から半蔵門線へと直通するようになり、いまやそのバイパス路線としての役割を担うことになった大井町線。それを象徴するかのように乗り換えの利便性をアピールするロゴが側面に貼り付けられています。

新たに開業した区間の路線図です。昨日まではテープで白く覆われていたのですが、今日からはいよいよ本格的に始動ですね。ちなみに今回開業の二子玉川溝の口間は距離にして僅か2kmほど。その間に駅が3つもあるのですから、新線区間も乗ってみると実質1駅ぐらい伸びたような感じにしかならないのですね・・・。

先程の各駅停車が出発し、いよいよG各が行先表示番の一番上にやってきました。

ちょっと離れた位置から、二子玉川駅の駅名表などと絡めて俯瞰してみます。


運転士用の行き先表示機。おそらく開業前は橋上の留置線でどちらの線に入線するかを示す表示機だったのでしょうが、溝の口までの延伸後はこのようにここから先の進行方向を示すものへと早変わり。G各と、急行の時はこのように進行方向まっすぐに↑が点灯しますが、B各のときはこれが左方向を示し、田園都市線への転線を指示しています。

先程はG各で溝の口まで行こうかと考えていたのですが、次の急行まで待ってからそちらに乗車。車内は開業初日ともあり慣れていない人も多いのかやや人は少なめで、座席の半分ぐらいが埋まるぐらいの混雑率でしたが、先頭部分にはおそらく大井町からずっとそうしているのであろうかぶりつきの人々が多数。一番前の列は既に埋まっているので人の後ろから覘くような格好でしばしの中線を経由する前面展望を楽しみました。やはりこのような線路構造だと中線の方が快速線、というイメージが強いのですが、やはり田園都市線に比べてラッシュ時などの混雑による後追い運転のような格好になることが少ない分だけこちらの線の方が快適しかも速く感じました。写真は乗車した際に撮影したものです。
溝の口で一旦改札を出てJRのみどりの窓口へ。1カ月後はお盆シーズンともあり相当数の人が事前受付を申し込んでいましたが、自分の番号のところを見ると「取れました」を意味する○印が表示されていたので安心して指定券を受け取ることが出来ました。これの乗車に関する記事については暫く先のことになるとは思いますが、しばしお待ちをお願いいたします。
そして、先日試運転を撮影した3番線ホームの二子玉川寄りで撮影を開始。試運転よりも開業日の方が多くの人に知れ渡っているし一般受けすることもあってか、撮影者は向かいのホームの人まで合わせると述べ10人ぐらい。ですが一本限りのJRの臨時列車とは違って、来る列車全てが撮影対象になるので人の入れ替わりも多く、またそれほどの緊張感はなく比較的寛いで撮影出来ました。

最初にやってきたのは大井町線の急行。先頭車は6604と、先日撮影した東急お台場パスラッピングの車両です。

先程と同様、田園都市線の車両もこのように撮影出来ます。前者が東京メトロ8000系の第一編成。最初8両だった編成に後から中間車を2両組み込んだために、一部床の高さが違っている車両がありますね。

次いで東武50000系。どちらも東急車ではないのですが、これらが東急車と同じ頻度で行き交う光景も田園都市線ならではです。

で、しばし待ったのちにやってきた8500系を使用した通称B各。溝の口の留置線には田園都市線方からは入線できないので、高津〜溝の口間にある転線ポイントを用いて再度大井町線の線路へと進入してきます。

同じくその後にやってきたG各。ですが早めにシャッターを切りすぎたために微妙にピン甘に・・・。

その後に急行は、6000系のラッピング無しの急行でした。いろいろラッピング車を撮影するのも楽しいですが、こういうオリジナルの姿を留めた車両がいてくれるのも楽しいです。

田園都市線用の8500系。同じ車両でも10連だとまた大分印象が変わって見えてきますね。

祝、溝の口延伸の前面ステッカー付きの8090系がやってきました。これはラッキーです。

そしてその後のG各は9000系でやってきました。これも微妙にピン甘の様な気が…。中線の列車を撮影するために近くにピント合わせの標的がないのがちょっと厳しいところです。

今度は祝、延伸、東急大井町線、と前面ステッカー付きの6000系。こちらも微妙に車体が左に寄りすぎ、ちょっと残念な感じになってしまいました。
まあ溝の口自体は何時でも撮影に来れる場所なので、また今度機会を見つけてきちんと撮影しておこうと思いつつ、今日はテスト勉強との兼ね合いもありここで退散することに決定。開業直後、の鉄道路線の新鮮な気分を満喫して来れて満足です。