28,小倉→新宿(19:10→翌10:30)

大分200 あ 5-55
さて、ここからは再び延々とツアーバスの旅路。九州北部から一気に東京までを高速バスで進むことにします。今回使ったのは行きのWiller社ではなく、この手のバス事業の恐らくパイオニアと思われるオリオンツアーのバス。というのも定時運行確保のためか九州⇔東京間はオリオンツアーのみがバス運行をしており、九州での滞在時間を延ばすためにもこちらのバスを利用する形になった訳です。
出発予定時刻は19:00だったのですが、混雑の影響か待っていてもバスは到着せず。集合場所を間違えてしまったのかな…、という不安が少しばかり頭をよぎりますが、周辺にも自分と似たような格好で何かを待っている人々がいたのでまず場所に間違いはないのだろうと思って暫く待ちます。

折角なので小倉駅の駅舎を撮影。正面は新幹線ホームです。来るときに見かけたのですが、この時間からならまだ辛うじて東京行きの列車が残っているようで、そんな時間帯にもかかわらずわざわざ高速バスに乗る(要は旅費節減の為なんですがね)のはいくら安くなるとはいえ、なんだか時間を損しているような感じです。
そうしているうちに漸くそれらしきバスがやってきて、停車。どうやら渋滞の為に若干遅れていたようです。

翌朝に遠州豊田SAで撮影したものですが、バスはこのようなスタイルで、オリオンツアー専用車、という形態をとっているようです。側面にもオリオン社のロゴなどが入っていたりと、全面的にアピールをしているようです。
自分の座席を確認していよいよ九州島ともお別れだな、と思いつつ乗り込みます。車内は行きに乗ったバスよりもややシートピッチが広めで、その分リクライニング角も少し大きめにとってあり、スリッパと毛布、アイマスクなどの設備も整っていました。乗車定員は40人で、博多発の人と合わせて乗客は述べ34人。
発車後すぐに、この時期実施されていた高速道路\1000で普通車が増えて渋滞を引き起こしていることや、その分バス会社も経営がしんどくなってきている、という話をどういう訳か聞かされ、その後諸注意などを経て、まだ早い時間帯ながら若干の減光がありました。することも特になく、流石に結構疲れてきていたので目を閉じて寛いで、運が良ければ眠れるかな、位の気持ちで今までの旅程などを思い返していました。発車暫くの間は正面から景色を見られたのですが、最初の休憩後は前面のカーテンも閉め切られてしまいました。車窓も見えなかったので、以下に途中休憩の場所と時刻などを纏めておきます。
王司SA 20:00前後
福山SA 23:05〜23:20
大津SA 02:10〜02:30
遠州豊田SA 05:05〜05:20
海老名 08:00〜08:15
なるべくなら長時間纏めて睡眠をとりたいな、とは思ってはいるのですがどうしても休憩のための停車の際は案内放送が入ったり、何より走行のパターンが若干変化する為にどうしても目が覚めてしまいます。また多くの人が気分転換を兼ねつつ下車するので自分もつられて下車、ということが多いですね。王司から海老名の間では前面カーテンも閉め切られていたので大体の時間は寝ていましたが、海老名以降はそのカーテンも開いたので景色を眺めたりして過ごしていました。東京〜博多の標準所要時分は14時間なので本来なら8:00頃には到着予定なのですが、やはりお盆休み前後ともあってか、相当の一般車が道にあふれていたようで結局2時間半位の遅れになりました。特に東京付近での混雑は激しく、殆ど身動きの取れない時間帯が続いたりもしたので、その影響も大きかったようです。
そんなこんなで、10:30頃に漸く新宿駅に到着。小倉から15時間にわたるバスの旅は漸く終了し、今回の強行とは言え、廃止後本来なら乗車できないはずの九州島内のブルートレインに乗車出来て、結果的にも行って良かったな、と思える旅行は終わりを告げました。
バスの振動による微妙な疲れとあっという間に過ぎ去っていった3日間の思い出とともに、E231などが続々とやってくる山手線などを経由して、ぼんやりとしつつ家へと戻りました。