04,新島々→上高地(05:20→06:25)

松本22 あ 18-39
さて、ここからは松本電鉄のバスで上高地へと向かいます。時間帯が時間帯ということもあり、駅前のバスターミナルへと集まっていたのは先程の列車からの乗客ばかり。ここで上高地までのバスの往復きっぷを購入し、バスへと乗り込みます。

乗車前に撮影した1コマ。上高地へのシャトルバスとしての役割からか、ロゴは「Highland Shuttle」となっていました。もう夜もすっかりと明けきって早朝のすがすがしい空気が辺りを満たしています。
バスに乗り込んだ乗客はのべ15人ほど。ここからは上高地だけでなく、乗鞍方面や、白骨温泉へと向けたバスなども発着しており、列車の乗客のうち何人かがそちらのバスへと乗車していました。
そして定刻の05:20、バスは上高地へと発車。始めのうちは松本から高山へと通じる国道158号線に沿って進みます。発車後暫くの間は、島々集落の中を通るので家並みが続くのですが、そこを過ぎると風景は一転して狭い峡谷の中を走るようになります。横を流れる梓川にはいくつものダムがかけられ、これから随分と山奥に入っていくのだな、ということをしみじみと実感します。そうして景色を眺めていたのですが、前夜からの寝不足が流石に応えてきて、いつの間にか眠ってしまいました。

目が覚めるとバスは分離帯のない涼しげな木々のある道を走っていました。どうやら158号線との分岐を過ぎて、釜トンネルも抜け、いつの間にか上高地近くへと入ってきてしまったようです。車内を見渡すといつの間にか随分と乗客が増えていたのであわてて隣の座席にまで広げていた荷物を形だけでも少し直します。どうやら途中の沢渡からマイカーで来た人々を拾って来たようで、その為気付かぬうちに車内の雰囲気が一変していました。もともと上高地近辺は観光バスや路線バスや資材輸送用のトラックを除いた車、要するにマイカーでの入場は規制されており、そうした車でくる人は沢渡で駐車し、その上でそこから専用のシャトルバスに乗車して上高地へ行くことになっています。基本的には発着地が別なので沢渡からのバスと新島々からのバスは別の車両を使うことになっているのですが、早朝時間帯ともあり専用バスが運転されていなかったようで、その為多くの人が沢渡から乗車してきたようでした。
上高地手前の大正池などで若干の下車があった後、多くの乗客を乗せたバスは定刻の6:25に上高地へと到着しました。

上高地のバスターミナルの写真はどういう訳か撮影していなかったのですが、折角なので、20分ほど朝食をとり休憩した後で河童橋へと到着した際に撮影した写真を掲載しておきます。奥穂高岳北穂高岳前穂高岳などアルプスを代表するような山々の連なりが梓川越しに一望出来るいい場所です。オリンパスならではの空の蒼の発色具合も素敵です。

この後は5泊6日で北アルプスの山々を散策したのですが、スペースの都合上、省略。次の記事は17日の下山の際のものといたします。