10,亀山→加茂(20:16→21:35)

↑加茂
キハ120-16(WC)(LONG)
キハ120-302(WC)(BOX)
↓亀山
さて、先程の列車が亀山に到着したのは予定よりやや遅れた20:17。既にこの列車の発車時刻は過ぎていましたが流石に1時間に1本しか列車のないような線区である、ということもあり、会社間を跨いでの接続はちゃんととっていてくれました。乗り換えの時間内に写真でも撮影しておこうという計画は見事に潰れてしまいましたが、無事に乗り継ぎが上手くいって何よりでした。
やや急ぎ足で車内に入ります。編成はキハ120の2両編成で前寄りがロングシートの0番台、後ろがボックスシート付きの300番台でした。車内は紀勢線方面からの乗り換え客もあってか3,4割の乗車率で、時間帯の割にはそこそこ人が乗っているな、という感じでした。前の列車の乗客の乗り換えがひと段落したところを見計らって発車。関西本線の非電化区間を加茂に向けて走り出します。この区間ではここから柘植までの区間が最も急な勾配区間、通称「加太越え」に入ります。遅れの回復運転ということもあり、普段よりも一際エンジン音が高く、その分普段の運行では見られないような力強い走りを見せてくれました。
そうして走ること20分ほどで柘植に到着。ここから草津線に乗り換えて草津まで至るルートは伊勢方面から京都、大阪方面へと抜けるルートとして意外と輸送脈が大きいようで、乗客の半数近くが乗り換えのためか下車して行きました。ここで僅かながらの乗客を乗せ、列車は伊賀上野地域の盆地へと入ります。遅れは相変わらずは残っていましたが、随分と短縮されてきたような感じです。伊賀上野ではまた多くの下車があり、車内は1車両4,5人程度と僅かになりました。ボックスシートに座席を移動して、暗闇の中でのキハ120の静かな走りを堪能します。東京〜大阪間の移動は専ら東海道線が中心で、その為専ら電車ばかりの移動になることが多いのですが、関西本線ルートを使えばこの区間のみだけですが気動車に乗車することになり、キハ120とはいえ少しは旅行をしている気分になります。伊賀上野から先は殆ど乗客の乗り降りがないまま、30分ほどで加茂に到着。発車時に抱えていた幾分かの遅れはいつの間にか解消されていました。

次の列車まで若干の乗り継ぎ時間があったのでホームにて撮影。時間帯も遅かったこともあり、この後は再度亀山行きとなるのではなく、そのまま留置線へと移動して行きました。