天龍寺へ

さて、その後は素直に嵐山の街並みを散策することに。特に行く場所は決めていなかったものの、取り敢えず天龍寺に行ってみることに。基本的にこの日は帰路に就く頃まで、鉄道関係には殆ど触れていないのですが、大まかにこの日の流れを纏める形にしておきます。

嵯峨嵐山の駅から歩くこと10分ほど。天龍寺の門はこちら・・・、かと思いきやこちらは正門ではなかったようで、他にもっと立派な門がありました。

時期的には9月ということもあり、やはり紅葉にはまだ早すぎたようでしたが、時折色づき始めた紅葉の葉に出会うことがありました。

建物の上にはこのような鬼瓦が。中々猛々しい表情をしていますね。周囲の瓦の断面にはきちんと「天龍寺」の刻印が施されているのも立派です。

この後は庭園へと移動してみました。大きく広がる静かな池に、枯山水の様な光景が所々に見られ、背景の山に溶け込んでいっています。何気ない石や木の配置にまで細心の注意が払われた、いかにも日本風の庭園ですね。紅葉のピークにはこの木々が一斉に色づき、燃えるような色彩を呈するのだとか。一度行ってみたいものですが、東京で学生生活を営んでいる以上は、中々難しそうではありますが。

今にも水面に崩れ落ちそうな場所に、松の木がそれでも力強く立っていました。苔むした地面の中で、木々の生命力を感じさせてくれる光景です。

先程の庭園はこのように付近の座敷の建物から眺めることになっています。障子の隙間から眺める庭園、という光景も、風雅があって中々美しいものですね。

この後は暫し庭園の建物内を散策することに。嘗ては時を告げていたのであろう、古めいた鐘が一つ、静かに佇んでいました。

建物の入り口付近まで戻ってきました。白砂を敷き詰めた庭園の中に、青く力強く生える松が印象的です。

庭園の脇には静かに彼岸花が佇んでいました。暑い夏も、彼岸花が咲く季節になるといつの間にか過ぎ去って、辺りは秋の空気に包まれるのが印象的です。

大方お寺の中は見終わったな、ということで出口を目指して歩いていると、こんな蛙の置物を見かけました。静かに佇む姿が何となく気に行ったので撮影。
この後は天龍寺を出て、付近の竹林を散策してみることに。

鬱蒼と茂る竹林。端座する竹の数々を眺めていると、見ているこちらまでその静けさが伝わってくるような気持ちになります。

その中を細々と小さな小道が続いています。上を眺めても、高く生える竹の雰囲気に、何処か圧倒されるような気分になります。

竹の葉は面積が小さい分だけあって、やはり隙間は多く、林の中にも少しではありますが、空からの光が差し込んできて、中を歩く人に明るい印象を与えてくれます。