南小谷駅にて

さて、南小谷では折り返し列車の発車まで1時間20分程の時間があります。時間の都合が良ければ、ここから糸魚川までを走行するキハ52に乗車することもできたのですが、土日きっぷの使用可能範囲がここ南小谷駅までなのと、折り返し列車の発車までの時間はキハ52はやってこないので、そのまま同じ列車で松本へと折り返すことにしました。

列車から下車する前に、乗車してきた座席のプレートを撮影。クリーム色の背景に、いかにも国鉄時代らしい雰囲気の席番プレートが懐かしい雰囲気を出してくれています。

車内の様子を再度撮影。青モケットと緑色の網棚が、クリーム色の車内に丁度よいアクセントを与えてくれていますね。

ホームが狭かったので、少々窮屈な写真になってしまいましたが、南小谷の駅名票と旧型客車を撮影。嘗てはこのような光景が日常茶飯事だったのだろうな、としみじみ。

ホームの端まで移動して、ここまでの牽引役を務めたEF64-39を撮影。最近は貨物列車の牽引している姿しか眺めることのできない機関車ですが、こうして客車列車を牽引する姿はやはり新鮮ですね。
この後は機回しがある様子だったので、一旦改札を出て、駅の松本方でカメラを構えてみることにしました。

線路沿いには多くの同業者たちが並んでいたので、適当な場所を見つけ、まずはホームの方向を向いて撮影。既に機関車は一旦糸魚川方に引き上げた後で、隣のホームに戻ってきていました。改札寄りのホームには、先程乗車してきたあずさのE257系が停車しています。

その後、ホームからこちらを目指して、EF64-39はゆっくりと動き始めました。駅のホームや跨線橋からも、多くの人が撮影している姿を見ることができます。

そして、ゆっくりと丁度私の立っていた場所付近までやってきて停車しました。展示会でもない限り停車している機関車をこのような位置から撮影できる機会は滅多にないので、じっくりと撮影。

同じ位置から縦アングルで機関車を撮影。曇り空のもとで線路沿いに静かに佇む機関車というのも、風情があっていいですね。

そして、その後駅ホームへと戻る機関車を見送ります。踏切や標識がありごちゃごちゃした写真になってしまいましたが、見送りながら1枚。

そして、再び客車の停車しているホームへと戻り、併結です。ホームを見渡す格好で、E257系あずさとも並べてみました。

その後は暫く動きはなさそうだったので、松本駅で購入していたお弁当を食べるべく、駅周辺で適当な場所を探します。取り敢えず駅前のロータリーから駅舎を撮影。右手側ではツアーでこの列車に乗車してきた人たちへの配布物や、記念グッズなどの販売が行われていました。山間の小さな駅ですが、JR二社の境界駅として両線のターミナルとしての役割を担っています。

駅前の道路橋を渡り、姫川の下流を見渡してみました。全体としてはまだ青々とした山並みが広がっていますが、所々で木々が赤や黄色に色づき始めているのが分かります。

川の反対側へ移動して1枚。川の脇の斜面には丁度ジオラマに出てきそうな家が建っていたので、それを含めて撮影。何気ない風景だと思って撮影しましたが、予想以上にいい感じの絵になりました。丁度腰を落ちつけられそうな場所があったので、ここで昼食をとることにしました。

その後は再び先程の線路際に戻ります。暫くすると、E127系による後続の普通列車南小谷駅にやってきました。今回は乗車することはありませんでしたが、折角なので1枚撮影しておきました。

先程のE257系、E127系、そして快速列車のEF64の3列車が山間の小さな駅に並びました。

その後は、前から多くの人がカメラ片手に行きかっていたので少々気になっていた、駅裏の砂利道を上った場所からホームに並ぶ3列車を撮影。駅構内を俯瞰できるので、中々面白い構図ですね。

斜面に生えていた広葉樹の木と紺色に塗られた機関車との対照が綺麗だったので撮影してみました。嘗ては全国各地でこうした風景が見られたのでしょうが、今やこうしたイベント企画の時だけとなってしまいました。

余談ですが、この日は雲が空をどんよりと多い、太陽は僅かに雲の隙間から虚ろな光を投げかけていました。

先程の普通列車は再び松本駅を目指して走り去ってしまったので、最後に構内に並ぶEF64とE257系との並びを撮影。発車時刻が近付いてきたので、再び駅へと戻ることにします。長かった折り返し時間ですが、機回しなどのイベントを眺めたり写真を撮っている間にあっという間に過ぎてしまった感じがします。