12,仙台〜盛岡(19:43〜22:28)

↑盛岡
キハ48-704
キハ48-1521
キハ48-703
↓仙台

さて、仙台からは今回の旅行の第二の目的ともいえる、快速「光のページェント号」に乗車です。

連絡通路の行先案内表示にも、きちんと「光のページェント号」の表記が、丁寧にLED表示で表されていました。

まずはホームに降りて、発車を待つリゾートしらかみくまげら編成を撮影。日本海に沈む夕日をイメージした、というオレンジの車体や帯が綺麗ですね。

車両側面にはくまげら、のロゴが設置されてありました。普段は五能線奥羽本線を走る同編成ですが、こうして東北本線で乗車できる機会は珍しいですね。

こちらの列車も最近のハイブリッド気動車とは違ってキハ48を改造した編成。正面の顔はきちんと改造がされていますが、中間車の連結部の顔はオリジナルのキハ48の顔が残されています。

後方からの写真も1枚。仙台エリアで見るリゾートしらかみも新鮮だな、としみじみ。
さて、発車時刻が迫ってきたのでそろそろ車内に。今回の列車も毎年運転なのでそれほど混んでいないかな、と思いきや、指定席券はほぼ一瞬で完売し、実際車内も発車時には半分以上の席が埋まる程度の乗車率でした。案の定乗客の顔触れは一般の観光客よりも、どちらかと言えば列車目当てで乗車してきた雰囲気の人が多いように感じられました。
列車は仙台発車後は、先行列車の関係もあってか、東北本線をややゆっくり目の速度で走ります。周囲は真っ暗なので、元々車窓を眺めようという気はあまりなかったのですが、車内がやや蒸していたせいか、窓はすぐに結露し、まるですりガラスのような雰囲気に。寒い地方ならではの光景だな、と勝手にしみじみしながらゆっくりと、仙台駅で買った駅弁を広げつつ、乗車を楽しみます。
短距離ながら松島や小牛田での下車客も見られ、小牛田を過ぎると、列車は速度を上げて、夜の闇に沈む東北本線を快走。改造車ともあり、95km/hの営業運転の最高速度ぎりぎりで飛ばしていきます。ですが貨物列車も多く行き交う路線ともあり、殆ど揺れを感じなかったのが印象的でした。
一ノ関で乗客の半分程度が下車。新幹線などとの接続の都合もあるようで、列車目当てで乗車してきている人たちの多くがこの駅で下車していったようです。その後も水沢、北上と過ぎるに連れ徐々に下車客も増え、車内は一気に閑散とした雰囲気に。

折角空いてきたので、ということで車内の写真を撮影。洗面台もオレンジを基調とした雰囲気に整備されていました。

座席のモケットはこの様にワインレッドを基調とした、高級感のあるものでした。座っていても疲れず、中々居心地の良い車両です。

2号車のボックス席に移動し、座席を撮影。扉こそ付いていないものの、半個室状態の座席で、グループ旅行などではゆっくりと寛げる車両ですね。

多くの乗客が寛いで行った跡が窺える、最後尾の1号車の車内。この車両内も、乗客は既に2.3名程に。運転時間帯の都合もあってか、こうしたリゾートトレインに、これだけ空いている状態で乗車できるのも随分珍しい経験かもしれないですね。

最後尾にはラウンジがあり、寛いだり、全面展望を楽しんだりすることが出来ます。人もまばらな状態だったので、しばし寛いで、車内での時間を過ごすことが出来ました。
北上を過ぎると、周囲の雪の量が暗い外の景色からも格段に増えてくるのを実感。いよいよ東北地方も大詰めだな、と思いながら終点の盛岡までの時間を過ごします。
そして列車は定刻通りに終点の盛岡に到着。仙台出発時にはあれだけ賑わっていた車内も、今や閑散としており、わずかに10名程度の乗客が下車してくるのみで、いかにも長距離列車の終着駅らしい雰囲気でした。

客扱い後回送列車としての出発まで、暫く時間がありそうだったので、向かいのホームまで移動して、同編成をしばしバルブ撮影。雪が静かに舞う駅構内で、運用を終えた同列車は静かにたたずんでいました。

今度は望遠レンズを使用して、やや離れた所から撮影。雪が多く映りこみ、やや暗い写真になってしまいましたが、それでも普段あまり見られない場所でこうしたリゾート列車に乗車出来て、なかなか良い体験をすることが出来ました。
この後は駅前のホテルにて宿泊。朝5時から夜の22時半まで、中々の長丁場でしたが、充実した1日だったな、としみじみ。