松島付近を散策

松島駅にて

さて、到着後暫くしたのちに、トロッコ列車「風っ子」を使用した臨時列車の送り込み回送があるようなので、その到着まで駅構内で待ってみることにしました。

暫くすると、仙台方面から松島折り返しの普通列車がやってきました。719系での運転で、発車時間まで時間が暫くあるので、車内はガラガラ。折角なので車内の様子を撮影してみました。ホームがカーブしている為、カントで車内が傾いています。

ドア間にあるボックス席を撮影。転換クロスシートとボックス席が集団見合い方式で設置された、JR内でも特殊な構造をしているように思います。窓の外には雪をうっすらと被った杉の木が、冬らしい雰囲気を感じさせてくれます。

その後列車は仙台方面へ出発していきました。中線にはバラスト散布用の「機械扱い」の車両が停車しています。

車両の前後にはこのような貨車が停車していました。貨車に例えれば、手前がチキ、後方がホキでしょうか。これをDE10などが牽引してくれれば絵になるのですが…。

そして、狙いの風っ子が通過。雪が激しく舞っていて、撮影には随分苦労させられましたが、首都圏では滅多に会えない同編成を撮影できて良かったです。
さて、その後は観光船に乗るべく、構内を出て移動することに。

観光船へ

さて、折角なので観光船へ乗船してみることに。時間があまりなかったのでタクシーを使って乗り場まで移動、出発時刻ぎりぎりに何とか間に合い、乗船。こんなシーズンなので、観光客はさぞかし少なかろうと勝手に想像していましたが、それでも船内は窓側の座席が埋まるぐらいの人が乗船していました。

先程の松山町駅では雪も止み、太陽が時折顔を出す位の天気だったのですが、やはり局地的なものだったようで、松島界隈はどんよりとした雲が空を覆い、雪も舞う天気でした。少し霞みがちですが、湾内のあちこちに浮かぶ島を撮影。

遊覧船といえば餌付けされたうみねこが典型ですが、この季節、こんな天気でもご多分にもれず船の後ろに何羽かがやってきました。実際に餌を買って撒いていた人がいたかはあんまり覚えていないのですが・・・。

あちこちに奇観を持つ島々が多数。霞む海原に、雪をうっすらと被った松というのも中々風情のある光景ですね。

こちらの島には、うみねこが何羽か休息していました。しかし面白い造形の島ですね。

こちらの島も面白い構造をしています。見た感じでは、どの島も同じような縞模様が走っており、この付近一帯の島々が、同じ地層から波による浸食によって出来たのでないかと感じさせてくれます。

湾内の島の中には人が居住しているものもあり、きちんとこのように電線まで整備されています。島内の人たちは連絡船で毎日通勤、通学をしているのだとか。

雪舞う湾内を、別の遊覧船が静かに航行していました。雪によって物音が吸収され、独特の静けさの中を船は進みます。

湾内から一旦湾の外に向けて出発し、再び戻ってくるルートでこの船は運行されています。海岸線も近くなり、雪も一段と激しくなってきましたが、こうした雰囲気もそれはそれで風情があるのかな、と感じながらの1枚。

そして、50分ほどで再び発着場に戻ってきました。ネットで調べたみたところ、この船は東武鉄道グループの経営のようですね。長時間乗船でもなく、また定期的な利用客も想定されていないこともあってか、船内の座席は至ってシンプルなこちらのものでした。

下船時に乗ってきた観光船を撮影。比較的小型の船でしたが、慌ただしい行程の中でもゆっくりと時間を過ごすことが出来ました。
この後は暫く、この近辺を散策してみることにします。

五大堂・福浦島へ

さて、この後は景勝地として有名な付近の五大堂、そして福浦島を訪れてみることにしました。

五大堂へはいくつかの橋を渡り向かいます。紅い欄干と雪を被った碧い松との対比が綺麗だったので1枚。

小さな枝には随分大きな負担になるのかもしれませんが、それでも雪の重みをしっかりと支える松の生命力を実感できます。

そして、降りしきる雪の中を歩いて到達する五大堂はこちら。雪を被った姿も、中々風情がありますね。

普段中々眺めることのできない、雪を被った松の木を撮影。見方によっては水墨画のようにも見える、黒に近い緑色と、雪の白だけが織りなすモノトーンな雰囲気に、風情を感じます。
その後は隣の福浦島へと向かうことに。

陸地とは長い一本の橋で結ばれた福浦島。いくらかの入場料を払い、その橋を渡ることにしました。雪がうっすらと積もった紅い欄干の橋というのも綺麗ですね。

長い橋の途中から島の一部を撮影。雪が強くて随分苦労させられましたが、雪を被った島も中々風情がありますね。

対岸から紅い欄干の橋を1枚。中央部で盛り上がった綺麗なアーチが印象的です。

椿の花も、雪を被って寒そうにしています。

流石にここまで訪れる観光客は少ないようで、殆どすれ違う人もいませんでしたが、島内はこのように木造の遊歩道が整備されています。ただ、こうした天気の時は却って滑りやすかったような気もしますが…。

丁度雪も一段落したので、海の方を眺めてみます。松の木の生えた島があちこちに点在していて、見る角度を変えるごとに少しずつ絵が変わります。これが日本三景と呼ばれる所以なのかな、と感じながらしみじみ。

太陽も差し込んできて、束の間でしたが湾内を一望出来ました。あちこちに独特の形を島々が浮かんでいて、時間を気にしつつも、暫し見とれてしまいました。

静かな海面に、2つの島が静かに浮かびます。どちらも造形が不思議な形をしていますね。

先程の2つの島を、見る角度を変えてもう1枚。また違った印象を受けます。

今度は島の反対側に移動して、先程の福浦橋を撮影。遠くから見ても、綺麗な橋だな、としみじみ。
さて、そろそろ次に乗車する列車の時間が近付いてきたので、やや急ぎ目で再び松島駅を目指すことにします。