10,津幡〜七尾(15:52〜17:17)

↑七尾
クモハ415-808
モハ414-808
クハ415-808(WC)
↓津幡

さて、津幡では七尾線に乗車すべく、ホームを移動します。

駅はコンクリート造りの、やや年季の入りつつある建物でした。天気がどんよりとした曇り空で、露出が微妙な感じですが1枚。
待合室などでしばし時間を潰しながら待っていると、やがて列車が到着。
車内は思った以上の混雑で、座席がほぼいっぱいになるぐらいの乗車率。意外と地域輸送が盛んなのだな、と実感しながら、列車は能登半島へと分け入ります。発車後すぐに交直セクションがあり、車内の電球は暫くの間消え、非常灯が点灯。最近の車両はセクション内でも車内電源が切れないように改造してあるため、こうした雰囲気を楽しめる車両も少なくなりつつあります。
列車は羽咋駅まではそこそこの混雑で、学生や地元の買い物客風の人で随分と賑わっていました。大きい集落のある駅に到着するごとに、少しずつ乗客は減っていきます。半島という特殊な地形もあってか、北陸本線に乗車しているのとはまた全然違った、ある意味では枕崎線に乗車している時のように、何故か地の果てに来ているような感傷的な気分になります。
いつの間にかボックス1人程度の乗車率になった列車は、少しずつ暮れていく空の下を、七尾目指して走ります。

七尾の手前の徳田駅では、上りの特急列車の通過待ちのため暫く停車。ちょうどホーム構造もいい雰囲気だったので、停車中の車両を撮影してみました。少しずつ塗り替えが進んでいる同路線の車両ですが、下半分にグレーの帯を巻き、水色-ピンク-水色のシンプルなカラーリングも、90年代らしい雰囲気があって中々味がありますね。

車内の座席は改造時に付け替えられたようで、ボックス席のモケットを改良した、あまり他に類を見ないシートでした。

全景はこんな雰囲気です。ボックスの座席間隔を広げているようで、この車両に良く見られるドア横のロングシートは撤去されていました。
そして辺りもすっかり暗くなった頃に、列車は終点の七尾駅に到着です。