04,糸魚川〜南小谷(08:15〜09:18)

03に同じ

さて、糸魚川まで折り返してきた先程の編成に乗車して、今度は再び南小谷を目指すことに。駅での停車時間が比較的長いので、車内の様子をいくらかスナップしてみました。

車内はオレンジモケットのボックス席と、車端部にはロングシートが広がります。暖色系の配色も、この時期に乗車するにはちょうど良い感じですね。

全景を1カット。同業者さんたちが何名かうろうろしているのも見えますが、これはこれで風景の1つということで。夏場には活躍しているのであろう、扇風機がカバーを掛けられているのが印象的でした。再びこの車両の扇風機が使われることは、果たしてあるのだろうか、としみじみ。

海側のボックス席を1カット。普通列車用の気動車ともあり、向かい合わせの座席間隔が同じく国鉄気動車のキハ58.28系列と比べても狭いのが特徴です。背景にはこちらも引退の噂がささやかれる419系の姿が。

車内側面の窓枠と窓枠にある扇風機スイッチの上にある温度計も撮影。寒冷地ともあり暖房の効きは良いようで、25℃まで暖められていました。

車内を降りてみると、ホームの横の留置線には早朝に除雪を終えてやってきたと思しきラッセル車が静かに佇んでいました。

中間の機関車を撮影。簡易路線のラッセル用に設計された、DD16-304のようです。

そして、ラッセルヘッドの部分も撮影。車番は同じくDD16-304とのことで、正式な車両ではなく、機関車の一部扱いのようです。
現在でもDD16がこうしてラッセル車の運用に就いているのも、糸魚川と長野地域だけのようで、貴重な車両を見ることが出来たな、と感じながら、再びキハ52に目を向けることにします。

列車の検査表記を撮影。今や残り僅かとなったキハ52の表記が、どこか寂しげです。次の全般検査までまだ時間はあるのですが、その期間を待つことなく、引退が決まったようです。

キハ52-156の運転席周りを撮影。乗務員の運賃収受用の乗降扉までの移動をスムーズにするために、運転席付近にあった座席が全て撤去されて、どこかがらんとした感じになっているのが、少しばかり心細い感じです。

ドア付近に設置された整理券発行器も撮影。内装の記録にと撮影したのですが、これを見ると、どこか地方鉄道線が次第に人々の暮らしから遠ざかっていく現実の一端を垣間見る気がします。

4番線ホームに停車中のキハ52-115を撮影。この車両ならではの凛々しい顔が印象的です。

その後はホームを移動して、キハ52-156方より編成を撮影してみました。雪の積もった線路にはこのカラーリングがよく映えますね。

そして、先頭車のキハ52-115を正面に据えての撮影。この編成が活動している姿を見ることが出来るのも、残り僅かとなりました。
ひとしきり撮影を終えて、若干疲れても来たので再び車内に戻ることにしました。
車内は初めボックス1人程度の乗車で、このままのんびりとゆくのかと思いきや、学校などの課外授業と思しき子供たちが乗車してきて、車内は一気に賑やかになり、ボックス2〜3人の乗車率に。これはこれでいいかな、と思いつつ、発車時刻になると列車は南小谷を目指して、ゆっくりと姫川沿いの渓谷を上っていきます。
沿線ではあちこちに撮影者をちらほら見掛けながら、列車は先程下車した根知駅に到着。

列車の交換待ちがあるので、一旦ホームに降りて、早朝と同じ構内踏切より編成を撮影。糸魚川よりも格段に積雪も多く、停車時の撮影ですが、良い記録になりました。

そして、暫くすると、今度は南小谷より早朝に乗車したキハ52-125が到着。こちらも雪の中を、良い雰囲気で到着してくれました。

ホームにやってきたキハ52-125と、現在乗車中のキハ52-115が顔を並べます。朝夕1日2度しか見ることのできない、貴重な光景を記録することが出来ました。ちなみに構内踏切を渡った先には、10名近くの撮影者たちが所狭しと三脚を並べていました。。
大糸線のハイライトとも言えるこの交換風景を眺めた後は、急ぎ車内へと戻り、再びキハ52のエンジン音を楽しみながら、車窓の景色を楽しむことにします。

どんよりとした雪国の空のもとを、列車はゆっくりと南小谷目指して、姫川沿いの谷間をさかのぼっていきます。周囲の山の木々もすっかり雪に覆われ、重苦しい雰囲気に。

平岩で子供たちは下車していき、車内は再びひっそりとした雰囲気に。この辺りから少しずつ晴れ間も見えてきました。

所々の木々には、雪が貼りついて、これはこれで幻想的な雰囲気に。

だんだん晴れてきた天気の下で、背景の山並みと雪の貼りついた木を絡めて撮影してみました。背景の国道橋もまた独特の雰囲気を出してくれました。

山の斜面と谷間の間に設置されたスノーシェルターが、この地域の自然の険しさを物語っているように感じます。
エンジン音を聞きながら走ること、糸魚川から1時間ほどで終点の南小谷に到着です。