鎌倉→新秋津(17:03→18:29) 急行ぶらり鎌倉号

↑ いわき
クハ481-1015
モハ485-1011
モハ484-1011
モハ485-1013
モハ484-1013
クハ481-1504
↓ 鎌倉 ※K60編成

北鎌倉から鎌倉へと一旦折り返して、始発駅の鎌倉から急行「ぶらり鎌倉号」に乗車です。鎌倉駅自体は島式1面2線の構造をしている為定期列車の間にしか列車を入線させることができないので、入線は到着のわずか2,3分前でした。

上の上総一ノ宮行きの列車の続行でくるわけです。どうでもいいのですが、このぶらり鎌倉号も鎌倉駅では電光掲示板ではきちんと表示されていたのに対して、他の駅では大体、「臨時」か「団体」(←?)で済ませられていました。やはり多くの行楽客や団体客が訪れるだけあってか、誤解を招かないように列車名をきちんと表示する必要性が高いからなのでしょうか。
ところでこの列車、常磐線沿線から鎌倉までの行楽客を呼び込む趣旨ですが、ホームに並んでいた人たちをざっと見た感じだと一般客は少なく、その地域からの団体客が中心のようでした。そして17:01頃に漸く同編成が入線。ホームの逗子寄りに行けば編成写真も撮れたようでしたが、午前中に既に撮影は済ませてあったので今回はパス。
客扱いが始まるも、昇降口が各号車に一つづつしかないうえ、殆どの座席を埋め尽くすぐらいの乗客が一気に乗車するために結構時間が掛っていました。座席は確保してあるので、編成の先頭に行って側面を撮影。

やはり常磐線沿線の車輛だから(勝田車輛センター所属)でしょうか。側面にはイルカの絵が描かれていて、荒涼としつつも、どこか人懐かしく温かい太平洋のイメージをかきたててくれます。さりげない485 EXPRESSという表示もファンにとってはどこか郷愁を誘うものがあります。

こちらは行先表示幕。文字のフォント名は何と云うのかわかりませんが、ちょっとお洒落です。
そして乗降の列も少なくなってきたので適当な乗車口から乗車。席に着くとすぐに、若干遅れてはいましたが発車しました。
発車後しばし、車番をとりつつ、ちょっとだけ撮影。

座席はリニューアルを受けてこんな感じになっています。紺色のモケットと黄色のシートカバーの対象の是非については人によって分かれそうですが、個人的には結構好きです。ちなみにシートピッチも改良されているので、うまく窓の桟を交わして座れるかどうかは運次第です。今回私が乗った時はたまたま窓を広々と使える席だったので助かりました。

次いで洗面台の写真。勿論ですが旧客の時とは違ってトイレも含めて使用可能です。洗面台の整備の良しあしでその車両への管理がどれだけ行き届いているかというのは結構窺えるものなのですが、この車両ではかなりきれいに整備されていたように思います。

そんなこんなで車内めぐりを終えると、列車は大体大船駅を出発したぐらいでした。ここからははっきりとは記憶にないのですが確か先程のレトロ横濱と同様、戸塚まで横須賀線、そこから東海道線の線路へと転線したような気がします。そして横浜に到着。列車名からしても、また鎌倉、北鎌倉発着のツアーがおそらく組まれているであろうことから、ここでの乗降は殆どありませんでした。この後は鶴見までは同様に東海道線の線路を走り、鶴見に着く直前に東海道線の線路から武蔵野(貨物)線へと転線しました。鶴見では乗務員交代の為か5分ほど停車。普段とは違った位置から京浜東北線東海道線の線路を眺められてなんだか不思議な気分です。(まあ、当の京浜東北線ホームの人たちもこちらの方を不思議そうな眼で見ていましたが)
ここからは普段は旅客列車では乗車することのできない、武蔵野(貨物)線へと入ります。敢えて(貨物)としているのは武蔵野線自体は南船橋から延々と南浦和、府中本町を経由して川崎まで至る貨物線で、それが沿線人口の増加に伴い旅客扱いを始めた路線を指すのですが、府中本町〜川崎間は付近を走る南武線と競合するためか未だに旅客扱いを開始していないため、その違いを表わそうとしたわけです。
まあそんな話はともかく、鶴見を漸くにして発車。15〜20km/h位のゆっくりした速度で湘南新宿ライン脇の貨物ヤードなどを横目に見つつゆっくりと走った後で、トンネルに進入です。ここからがいよいよ武蔵野(貨物)線です。高々貨物線とはいえども日々に何本もの貨物列車をさばくだけあって、線路自体は相当高規格なはずなのですが、如何せんスジがものすごく傾いて引かれているようで、先程と変わらず今にも止まりそうな速度でゆっくりと惰行を続けます。偉く遅いなあと思いつつ10分程すると一旦トンネルが開け、貨物ヤードを覗くようになります。こちらが梶ヶ谷貨物ターミナル。おそらく完成した当時はかなり郊外ということで土地も安かったのでしょうが今ではこの周囲まで住宅街が押し寄せています。横目に積まれたコンテナなどを見つつ、またトンネルに入ります。先程のトンネルは単線だったのですが、こちらは先程のトンネルとは違って複線のものでした。そしてそのままのろのろとした速度で1,2度トンネルを抜けたり入ったりし、その後漸く一気に視界が開け、南武線と合流。多摩川を渡り、暫くすると府中本町です。それでも鶴見からここまでの所要時間は30分ほどで、南武線より少し速いか遅いかぐらいでした。
ここからは武蔵野線に入ります。10分ほどの間隔で走る定期列車の間を縫って走るので、先程よりは若干スピードを上げます。そしてトンネルの中に入ってしばらくすると西国分寺駅です。ここでは一般客と思しき人々が何人か下車していきました。確かに中央線沿線の人々にとっても時間的にもある程度便利な列車なのかもしれませんね。
この後は50〜60km/h位まで速度を上げて、新小平を通過。そして新秋津に到着です。いわきまで乗る人に比べれば随分と短い乗車でしたが、今や数少なくなって臨時便だけとなってしまった昼行急行、また485系にも乗車できて結構満足できました。
この後は西武線へと乗り換えて所沢市の祖父母宅へと向かいました。東京近郊を一日ぐるぐるしていただけでしたが、日の出から日の入りまで結構充実した一日でした。