美瑛町内を散策

さて、先程の列車で美瑛に到着した後は、丘の町とも呼ばれているこの町を暫く散策してみることにします。

美瑛駅の駅舎は周辺の環境にも配慮してか、このような石造り風の建物になっています。連休初日とあって、観光客の姿も多く見かけられました。
取り敢えず駅前のレンタサイクルでマウンテンバイクを借りて、暫し自転車でこの付近を散策してみることに。
モデルプランが書かれたマップを渡されたのですが、一応ここに来る前にネットなどで鉄道の撮影地を探していたところ、駅からは少々距離があるものの、有名な撮影地があるのが判明。まずはそこを訪れてみることにします。

で、予想以上に距離や時間がかかって、出発から30分ほどして漸くこの撮影地に到着。踏切上からは遥か遠くまですり鉢状の線路が伸びています。確かに良い撮影地だな、と納得。奥のカーブの線路のところまで見渡すことが出来るので近そうに感じられますが、それでも5〜600mの距離はあります。

で、やってきたのは富良野行きの富良野・美瑛ノロッコ3号。本当はこの列車の前の、美瑛行きの2号を撮影したかったのですが、ここまでの道が意外に時間がかかり、結局間に合わず撮り逃す形になってしまいました。結局30分程も待ってからの撮影となりました。

後追いはこのように機関車が後方から推進運転を行う形になります。しかし先の写真しかり何処となくピン甘の様な気がするが今となっては少々残念なところです。車内は観光客を中心にそこそこの人数が乗車していました。

長い下り坂を下っていくノロッコ号編成。この区間では名前の通りかなりゆっくりと走っていたので、視界から消えて行くまでには、随分と長い時間がかかりました。
さて、この場所でかなり長時間滞在した為、これから美瑛市内を散策しようと思っていたのですが、時間的にもだんだん厳しくなってきました。取り敢えず自転車に乗って、市内を散策してみることにします。

少しばかり走ると、丘の上に真っすぐ立つ一本のモミの木に出会いました。クリスマスツリーの木、と呼ばれているのだとか。美瑛の丘の数々の中には、このようにいくつか景勝地として呼ばれている場所があります。

この付近の道路はこんな雰囲気でした。まっすぐ伸びるアスファルトの道と、なだらかな起伏の続く丘。思った以上に素晴らしい場所だな、と実感。

今度は別の木を撮影。綺麗に整地された背景の丘の縞模様が、まるで異国に来たかのような不思議な光景を繰り広げています。

同じ木を別のアングルで撮影してみました。曇り空が少し残念ですが、地平線まで広がる縞模様の丘が、いかにも北海道らしい広々とした雰囲気を味わわせてくれます。

この付近の風景を1枚。木を入れなくても、広々とした畑が丘の上に作られていて、中々見事な光景であるように思います。

暫く走ると、また青い屋根のサイロに出会いました。緩やかに広がる丘の向こうには、大雪山系の山々の連なりを臨むことが出来ます。

ゆるい起伏の丘が続いています。場所によって植えている作物が違う為、それぞれの土地の色が違ったものになっていて中々綺麗です。丘は意外と起伏があるので、向こうのピークまでは結構な距離があるように感じます。

丘の向こう側にある何本かの木を纏めて撮影してみました。時として単調になりがちな丘の広がりの中で、良いアクセントとなってくれます。

丘は一面に畑として開拓されています。丘の広がりと絡めてもう1枚。

谷を挟んだ向こう側にも、丘はどんどん連なっていきます。ここで少し雨が降り始めました。

ふと見やると、道路のそばに牧場が広がっているのが見えました。所々で牛が放牧されています。

草を食んでいる牛を撮影。雰囲気からして、乳牛であるような感じでした。

この後は暫く上り坂が続き、意外と強くなってきた雨脚の中を、仕方なしに自転車をこぎ続けます。さらに5分ほど走って、漸く坂の頂上に到達しました。振り返ってみると、起伏のある道が、かなり遠くまで真っすぐ伸びている様子が分かります。

この付近から周囲を見やると、牧草地の向こうに丘が広がり、また遠くに大雪山系が広がっている様子を見ることが出来ます。

先程の丘のピークを越えると、暫く下り坂が続き、その後は雑木林の中を走るようになります。そうして暫く走ると、美瑛川の支流と思しき川に出会いました。水の量は普段と変わらない様子でしたが、水の色合いを見ると、透明度が高いように感じられます。

それからさらに走り、マイルドセブンの丘と呼ばれる丘を目指すことにします。先程の川を渡った後再び丘を上り、到達したのがこの付近。牧草地の広がる丘の向こうには、作物が違う為か、色とりどりの畑のある丘が広がっています。

さらに走ること10分ほど。時間がないことがこの付近でますます明白になってきたので、全力で自転車をこいできたのでかなり疲れましたが、漸くマイルドセブンの丘に到着です。まずはあまり見る人の少ない北西方向の丘の広がりを撮影。

北西方向には丘の合間を縫うように、農道が果てるともなく続いていました。この付近までくるともう雨は止んでいましたが、多少の降雨はあったようで、道路がしっとりと水に濡れています。

北方向には、遥か遠くまで緩やかな起伏の丘が続いています。

北東方向には、遠くまで広がる丘と、その中に建つ家々を守る為の防風林が広がっているのを眺めることが出来ます。この丘がマイルドセブンの丘、と呼ばれるようになったのは、この付近の写真が同煙草の広告ポスターに採用されたからなんだとか。

南方向には、緩やかに下っていく丘の連なりと、さらに遠くの日高山脈の連なりを眺めることが出来ます。

東方向の防風林を撮影してみました。下の方の低木は、僅かですが紅く色づいているものもあります。

西方向には、この場所よりも高い丘がまだ連なっています。

少し場所を移動して撮影。小麦畑と牧草地の広がる丘に出会いました。

再び西方向を向いて撮影。丘の連なりを俯瞰できる1枚となりました。
その後は暫し手を止めて休息。この日は連休の初日と言うだけあってこの付近にも、数多くの観光客の姿が見えました。大半の観光客は距離的な問題もあり、専ら自動車で来ている様子。この天気の中自転車で訪れていた人は私ぐらいだったようです。1分ほど休んだ後は、時間がないのですぐに出発し、北西の丘展望台を目指すことにします。

途中では畑の中に建つ赤い屋根の農家とサイロが立っていました。背景の畑とのコントラストが美しかったので1枚。

カーペットの様に広がる丘の上には、静かに防風林が佇んでいました。

そしてさらに10分ほど坂道を上り、漸く北西の丘展望台に到着。次に乗車する列車まで30分も時間がないのですが、取り敢えず来たからにはということで展望台に上り、今まで走ってきた道を撮影。手前に広がる青い芝生の右手側に伸びる道が、今まで走ってきた道です。

展望台から北側を撮影します。手前の木の向こう側には、仄かに紅く色づいた丘が遠くまで連なっていくのを眺めることが出来ます。

南東側はこのようになっていました。見渡す限り遥か遠くまで、雑木林に囲まれた丘が広がっていました。

南側には美瑛の町が広がっているのを眺めることが出来ます。ここまで後20分程で戻らなければならないのですが、果たして間に合うのでしょうか。市街地の向こうにはさらに丘が連なっています。

北西側にも丘の広がる光景を眺めることが出来ました。

東側の光景を望遠レンズで撮影。しかし展望台とは言うものの、天候の都合もあるのかもしれませんが、取り立てて綺麗な光景が無かったような気もするのですが、地上とは違った目線で美瑛の町の周りに広がる丘の連なりを見ることが出来ました。
そして殆ど間髪をおかずに自転車に乗り、美瑛駅へ。次の列車に乗り遅れると、札幌到着がかなり遅くなってしまうので、何とかして時間内に間に合わせたいところです。