玉造温泉へ

さて、折角玉造温泉駅に来たので、駅からはやや距離はあるものの、玉造温泉まで足を延ばしてみることにしました。

再び駅方面を目指して歩くこと10分ほど。玉造温泉を示すオブジェに出会いました。玉をイメージしたのでしょうか、何処か神々しい雰囲気が伝わってきますね。

比較的宍道湖の湖岸線が近いところにあったので、温泉街とは逆方向になりますが、暫く歩いて湖のすぐそばにやってきました。11月の下旬ともあり、17時前ですが既に薄暮の雰囲気が感じられました。

汽水湖のため、殆ど波も立たない水面の遥か向こう側には、対岸の山が静かに佇んでいました。

出雲市方面を見やると、家々が少しずつ灯りを灯し始めているのを見ることが出来ます。暮れなずむ空と、静かに揺れる湖面とのコントラストが綺麗ですね。
暫くこの景色を眺めてぼんやりとした後は、川沿いに玉造温泉まで歩いてみることにしました。

湖岸から歩くこと20分ほど。漸く温泉街に辿り着いた頃には、辺りはすっかり夜の闇に包まれていました。

そして、今回訪れた温泉施設は、こちらの玉造温泉ゆ〜ゆという日帰り入浴施設。川の対岸から撮影し、先に川の上流にある玉造湯神社へと向かうことにしました。

駅から随分歩いたな、としみじみ感じながら、上流の玉造湯神社に到着。取り敢えず参拝して、記念に入口の鳥居をバルブ。周囲に光源が殆どなかったので、長時間露光でぼんやりとした写真になりました。

鳥居を抜け、石段を登った辺りが本殿です。もう日が暮れていた為か、殆ど人気も無い中で、本殿は静かに灯りを灯していました。
人気がいないことで却って神秘的な雰囲気さえ感じさせる神社で暫し休息した後は、先程の温泉へと向かいつつ、温泉街を暫く散策してみることに。
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温泉への道すがらの撮影。何のことはない川の流れですが、長時間露光で撮影すると独特の雰囲気が出てきていい感じです。

勾玉を意識して造られたこちらのお清めの場所で、流れ出ているのは水ではなく温泉です。源泉に近い温度なのか、触れてみるとかなりの熱さを感じました。

オレンジ色の街灯が、静かに佇む夜の温泉街を照らしていました。

川の近くは小さな遊歩道になっていました。掛けられている橋の欄干にも、勾玉風のオブジェが並んでいました。

所々に川面の花をイメージしたランプが並んでいます。こちらも中々斬新な発想で、幻想的な雰囲気を出してくれていました。
で、一通り温泉街の様子を眺めた後は、先程の日帰り温泉ゆ〜ゆへ。当のゆ〜ゆですが、外観からも分るように、比較的最近造られた建物ともあって、古くからの日本固有の温泉の雰囲気はないものの、中は広々としていて居心地も良かったです。夜は特に予定も無かったので1時間近くゆっくりとお湯に浸かった後は、再び駅まで歩いて、出雲市駅を目指すことに。

…なのですが、歩く道すがら、カメラのフードを何処かに落としてしまい、列車を1本見送って探したりしているうちに、時刻ははや21時過ぎに。別段今日もすることは無かったので別に構わなかったのですが、随分時間をとってしまったな、と思いながら玉造温泉駅に到着。