23,大田市〜出雲市(14:56〜15:30)

出雲市
キロ59-551
キロ29-551
↓浜田

さて、大田市からは、今度こそ最終乗車となる「ありがとうほのぼのSUN-IN4号」に乗車することにします。折り返し列車の時間まで、30分ほど時間があったので、一旦改札を出てみることにしました。

駅舎は2階建てのコンクリート造りの建物でした。そう言えば石見銀山跡が世界遺産に登録されましたが、列車で行くのならここが最寄駅になるようです。

駅前にはロータリーと路線バスののりばがあるのみだったので、少し付近を歩き回った後は再び駅舎内へ。発車案内板の表示は「お座敷ほのぼの」でした。2カ月間毎週運転の列車ともあり、各駅でも専用の案内表示が定着しているようですが、その案内表記も、駅ごとに違いがあって面白いですね。

そして、ホームに入り列車の到着を待ちます。振り返って駅舎の雰囲気を1枚。いかにも山陰ローカルな雰囲気があって良いですね。背景の山並みも僅かながら色とりどりに染まり、中々綺麗です。

そして、列車は定刻通りにやってきました。曇天の下だったのが少々残念でしたが、綺麗に編成をカメラに収めることが出来てホッとしました。

ディーゼルエンジン独特の煙を上げて、列車は駅に停車。この駅で3分ほどの停車時間があるので、この時間を利用してホームを移動し、乗車することに。

時間もあまりなかったのですが、折角なのでほのぼのSUN-INのロゴを撮影して、乗車することにしました。流石にこの駅からの乗客は私のみです。何処か贅沢な気分に浸りながら、車内へ足を踏み入れました。

そして、昨日とは違って定刻通りに列車は大田市駅を発車。僅か1区間の乗車ですが、この乗車が本当に最後の乗車なのだな、と思うと感慨もひとしお。先程アクアライナーで通過した区間を再び折り返します。空気が澄んでいたこともあってか、車窓から午前中訪れた日御碕方面の半島が伸びている様子を見ることが出来ました。

途中の江南駅では対向列車との行き違いの為小休止。今回乗車したのはキロ59-551の方だったので、運転台を記念に撮影してきました。マスコン脇に輝く懐中時計が印象的ですね。車内は改善されても、運転台付近はやはり国鉄時代そのままだな、としみじみ。

貫通扉の窓越しに、対向列車としてやってくる国鉄色キハ40が見えてきました。
列車が入線してきた後は、こちらの出発信号機もいよいよ青に変わり、出雲市駅を目指して最後の力走です。車内の混雑率は昨日と概ね同じぐらいで、昨日からの乗り通し組も何人か見かけ、昨日も乗ってた人だな…、という目線を何となく感じたりして苦笑です。大田市からのかなり変則的な乗車だったので車内で何処か浮いた雰囲気になってしまいましたが、それでも最後のほのぼのSUN-INへの乗車を楽しむことが出来て何よりです。
そして列車は定刻通りに出雲市駅に到着。本当にこれが最終乗車なんだな、と思いながら、車内を後にしました。