03,高崎〜高麗川(14:50〜16:17)

高麗川
キハ110-207(WC)
キハ110-210(WC)
キハ110-219(WC)
↓高崎

さて、八高線の高崎側の起点駅は倉賀野駅なのですが、全ての列車が高崎駅発着で運転されるので、折角なので高崎から乗車してみることにしました。

E231系や211系、115系など、数多くの電車たちが行き交う中で、高崎駅では少数派の気動車キハ110が、駅のやや端の方にある八高線ホームで静かに発車を待っていました。列車は3両編成ともあり、ボックスに1〜2人程度の乗車で、比較的ゆったりとした乗車率でした。
写真を撮影したりして、のんびりと過ごしているうちに発車時刻になったので車内へ。東京近郊区間では少なくなった非電化区間を走るキハ110はゆっくりと発車しました。
列車は暫くの間、高崎線の線路を走行します。今まで10連の電車が行き交ってきた区間を再び気動車で走る、というのも中々面白いですね。高崎線八高線との分岐駅は倉賀野駅なのですが、実際には八高線北藤岡駅付近までは高崎線の線路を走り、渡り線を渡って、いよいよ線路が分岐したところで北藤岡駅、という格好になっています。北陸本線越美北線の分岐駅、越前花堂では両線にホームがあるのですが、北藤岡駅はその分岐する八高線のみにホームがあり、高崎線にはホームがない、といった感じでしょうか。
列車は刈込の終わった田圃や、冬の雰囲気を感じさせるどこか寒々とした雑木林を車窓に眺めながら走ります。乗客は地元客も多く、群馬藤岡や児玉、寄居等で少しずつ乗客が入れ替わっていく様子でした。

寄居駅では列車の行き違いのため5分ほどの停車。折角なのでホームに降りて、列車同士の交換風景をしばし撮影。非電化区間ともあり、広々としたホームにキハ110が並びます。

この駅は八高線東武東上線秩父鉄道の接続駅、残りの2つの鉄道線はいずれも電化されているため、ホームの脇には架線柱が並びます。ちょうどこの列車の時刻に合わせて、東武線・秩父鉄道側からも列車が運行されているようでした。
その後も東武線との接続駅、小川町や越生駅でそこそこの乗降があり、非電化路線ながらも地域の足として随分と鉄道が役に立っているのだな、と実感します。学校帰りの高校生を眺めたりしながら、さらに揺られること40分ほど。列車は終点の高麗川駅に到着です。

折角なので下車時に列車の座席を撮影。1990年前後に製造された車両ともあり、モケットもそこそこ柔らかく、乗り心地の良い車両でした。
途中乗降も多い路線でしたが、意外と高崎からここまで乗り通す乗客が多いように感じました。