02,糸魚川〜根知(06:04〜06:19)

キハ52-125

明暁の糸魚川駅に到着も、まだ始発列車まで1時間以上時間があるので、乗換客で混雑気味の待合室を一旦出発して、駅前を少しばかり歩いてみることに。地方都市の駅らしく、何軒かの商店が駅前通りに沿って軒を連ねていて、300m程歩くと直ぐに国道8号に出てしまい、その向かいには日本海の荒波が響いていました。展望台のような場所もあったのですが、暗闇の中で何も見えなかったので、そのまま引き返します。

オレンジの街灯に染まる、糸魚川駅の駅舎を撮影。気温はさほど低くはない為に、ぼたん雪が舞い、どことなく憂鬱な北国の空気を感じます。
その後、寝台急行きたぐにの到着時刻が近付いてきたので、一旦改札内に入ってみることに。

ホームの端からは、暗い中ですが、糸魚川駅お馴染みの赤レンガの車庫を眺めることが出来ます。これから運用に就くキハ52と、今もこの地域で活躍している複線型ラッセル車が、静かに時を過ごしていました。

そして、夜の闇を縫うようにして、大阪からの寝台急行きたぐにが到着。写真には収めていませんが、遠くから近付いてくる光芒は、中々幻想的です。この日は偶然にも12両増結のようで、思った以上にホームの前方に停車していました。

その後は早くも客扱いを開始したキハ52-125を撮影。東京方面からは能登で、大阪方面からはきたぐにでこの列車を目当てにやってきた多くの人たちで、車内は早朝の列車ながら、思った以上の混雑です。

先程の赤レンガ倉庫を見やると、今度は首都圏色のキハ52が運用開始に備えて、ヘッドライトを点灯している姿を見ることが出来ました。

発車時刻には少し時間がありましたが、そろそろ車内へ。多くの人が乗車していたので、取りあえず空いていたロングシートの座席に荷物を置いて、前面の行先表示幕を撮影。シンプルな行先表示幕が、国鉄型車両らしい渋さを感じさせます。
その後も車内には乗客が続き、最終的には立客が出るほどの混雑に。発車の直前には南小谷方面よりラッセル車が到着して、それを確認しての発車です。車内には重そうな撮影機材を抱えた人が多く、やはり週末ともあって、多くの人が大糸線沿線を訪れているのだな、としみじみ。撮影地として紹介されているような各駅で下車する人を時折眺めながら、15分ほどで、今回下車することにしていた根知駅に到着です。