09,深川〜増毛(16:05〜17:35)

キハ54-527(WC)

さて、深川駅では30分ほどの待ち合わせで次の増毛行きの普通列車に乗換。列車自体は旭川からの直通列車ですが、深川で30分ほどの停車時間があるので、スーパーカムイを下車後はすぐに、キハ54が入線してきました。

乗車するキハ54は割と中途半端な位置に停まってしまったので、ホーム脇の留置線に停車中の別のキハ54を撮影。

早くも西日が傾き始めた線路を、札幌行きのスーパーカムイがやってきました。今度も789系による運転です。

ふと跨線橋のガラス越しに見やると、ホームの屋根の上で多くの作業員の方が除雪作業をしていました。駅施設の安全を確保するための、これも雪国ならではの重要な作業ですね。

向かいのホームにも、どっさりと雪が積もっていました。時として建物を潰しかねないだけの重みのある雪だけに、除雪作業が日々行われているのだな、と実感します。

ふとホームの屋根を見やると、冷たい氷柱が延びていました。

発車までまだしばらく時間があったので、一旦改札を出て、駅舎を撮影したり駅前の雰囲気を観察したりして過ごします。ふと西側の駐車場を見やると、うす高く積もった雪と、西の空にぼんやりと差す薄日が、なんとも幻想的な空気を出してくれました。

で、そうしてぼんやりと過ごしているうちに、函館本線の中線にDF200の貨物列車が入線。出来れば先頭からも撮影したいところでしたが、ずらっと連なるコンテナの雰囲気は、これはこれで中々良い感じかな、としみじみ。
そろそろ発車時刻が近づいてきたので、列車内に。到着時点では大半の乗客が下車してしまい、まばらな乗車率でしたが、発車時刻が近づくにつれて地元の学生たちが続々と乗車。そこそこ賑わった車内となりました。
そして列車は定刻どおりに深川駅を発車。非電化の留萌本線をゆっくりと走ります。
始めは乗客も多かった車内ですが、秩父別や石狩沼田などでそこそこの人数が下車し、車内は転換クロスシートの窓側が埋まる程度の混雑に。

雪を被った木々で埋まる原野の中を、列車は留萌に向けて走ります。時として単調と思われがちな光景ですが、全てを白一色で埋めてしまった世界の静けさは、他の季節には味わえない醍醐味がありますね。
深川を発車後1時間ほどで留萌駅に到着。嘗てはここから羽幌や豊富方面へと向かう羽幌線もありましたが、これも昔の話。残っていた乗客も多くが下車し、少しばかりの乗客を乗せて、少しずつ暗くなってゆく海岸線沿いを走ります。

途中駅での停車中の1コマ。雪に包まれた砂浜に、静かに打ち寄せる波を、トワイライト・ブルーの世界が包み込もうとしています。

今度は海岸線沿いにホームのある礼受駅に停車。小さな集落の広がる駅ですが、廃車になった客車を利用した待合室が設置されています。
そして列車は深川駅を出発すること1時間半、僅かな乗客と共に、終点の増毛駅に到着しました。