12,札幌〜釧路(07:00〜10:51)

↑釧路
キハ283-15(指定)
キハ282-111(指定)
キロ282-7(グリーン)
キハ282-2005(指定)
キハ282-3(指定)
キハ283-21(指定)
キハ282-103(自由)
キハ283-13(自由)
↓札幌

で、この日は始発のスーパーおおぞらで釧路を目指します。この時間帯の始発列車にも関わらず、列車内の指定席は、往復割引きっぷの設定もあってか、窓側席が大方埋まる程度の乗車率でした。列車は通勤ラッシュの賑わいを見せる千歳線を快走して、南千歳で若干の乗客を拾いつつ、昨日も通った石勝線へ。

この日もどんよりとした曇り空で、この付近でようやく薄日が差してきました。なだらかな雪に覆われた雪原に、まっすぐに伸びる防雪林・・・、いかにも北海道らしい光景が広がっていますね。

石勝線の峠区間に入ると、少しずつ太陽が顔を出してくれるようになりました。線路と並走して伸びる高速道路もあるものの、冬期間とあってか殆ど車を見かけませんでした。

山間の平野部を伸びる一般道と高速道路。この静けさとスケールの大きさが不思議な郷愁を誘います。
この後は車番の確認を兼ねつつ、先頭車両へと足を運んでみることにしました。

でもって、先頭車両の貫通部分へ。昨日と同様、山間を縫うように走る凍てついた線路が、前面に広がっていました。

雪に凍てついた針葉樹林の中を、右に左にうねりながら、列車は狩勝峠を越えて、とかち平野を目指します。

途中の小さい信号所では、上りの特急列車と交換。秋口にも通った線区ではありますが、こうしてみると、スノーシェルターが鉄道運行の上で重要な役割を果たしていることが分かります。

針葉樹の枝に雪が張り付き、幻想的な光景の中を列車は走っていきます。
この貫通部には先客さんがいらしたので、ここで再び列車内の自分の席へ。外の凍てついた空間とは別世界の暖かい車内で、過ぎ去る景色をぼんやりと眺めます。

十勝平野を抜けた列車は、防風林に囲まれた線路を抜けながら走ってゆき、その後一度海岸線沿いへと走ります。この日の太平洋側は低気圧が近づき、どんよりとした曇り空。打ち寄せる波もどこか荒々しい感じがします。

夏に見た砂浜海岸にも、うっすらと雪が積もり、北海道の冬の厳しさを感じさせてくれます。
殆ど人家の見えないような原野地帯を走り抜けたあと、白糠付近より少しずつ住宅が増えてきます。やがて新富士駅の貨物ターミナルを眺めた後に、定刻より少し遅れて終点の釧路駅に到着しました。

釧路駅到着後の同編成を撮影。某ホテルの看板が目立ちますが、吹雪の中、長旅を終えてきた列車の姿を撮影することが出来ました。